ドゥトラ 本拠地ラストゲーム「最後の一日まで」
スポーツ | 神奈川新聞 | 2014年7月24日(木) 12:10
最後まで偉大な功労者への応援歌が鳴りやまなかった。横浜Mに通算9シーズン在籍し、7月限りで引退するDFドゥトラの本拠地ラストゲーム。上位追撃となる2試合ぶりの白星で花を添えたかったが、樋口監督は「気持ちよく勝ち点3でホームを後にしてもらいたかった」と悔しさをにじませた。
「きょうはいろんな思いが詰まっている。その思いを結果に出そう」。指揮官はイレブンをそう鼓舞したという。「何としても絶対に勝ちたい」とMF斎藤。簡単に球際や運動量でも負けるわけにはいかなかった。
前半18分に先制を許したが、3分後にはMF兵藤の今季初得点で同点にした。後半も運動量は衰えず、相手の3倍となる9本のシュートを浴びせた。今季最多の16本。貪欲に勝利を追い求めた。
ワールドカップ(W杯)ブラジル大会の中断明け、これで1勝2分け。FW伊藤は「前半戦と違って、力強さがある。あとは最後の精度。反省しながら進んでいきたい」と前向きに捉える。
2000年以降、クラブのすべてのタイトルに貢献、この日も左サイドバックで献身的にプレーしたドゥトラは言う。
「最後の一日までチームのために戦う。これからもチームには発展してほしい」。スタンド前で仲間から胴上げされた40歳、最後のメッセージだった。
【神奈川新聞】