
楽天のドラフト1位ルーキーの松井裕樹投手(18)が2日、オリックス10回戦(京セラ)でプロ初勝利を挙げた。2点リードの五回途中から2番手で2回1/3を投げ、4連続を含む5奪三振で2安打無得点に抑えた。チームは2-0で勝った。この日が8試合目の登板で、ここまで4敗を喫していた。
松井裕は桐光学園高時代に2012年の夏の甲子園大会で1試合22奪三振の大会新記録を樹立して脚光を浴びた。昨秋のドラフト会議では最多の5球団が指名。今季新人ながら開幕ローテーション入りしたが制球に苦しみ、4月24日に出場選手登録を外れた。2軍で再調整し、6月6日から1軍復帰していた。
◆8戦目で壁越える
8試合目でついに壁を乗り越えた。楽天のドラフト1位新人の松井裕が好救援でプロ初勝利をつかんだ。チームにとっても今季9戦全敗だったオリックスからの初白星。18歳の左腕は「うれしいのひと言です」と満面の笑みを見せた。
2回1/3を2安打無失点で4者連続を含む5奪三振。プロ初の連投となったが、才能を思う存分発揮し、2度のピンチも切り抜けた。2-0の五回2死一、二塁から2番手で登板し、ペーニャを低めのチェンジアップでボテボテの二ゴロに打ち取った。さらに七回は2死から連打を許して一、三塁とされたが、糸井を外角高めの直球で空振り三振に仕留めた。
これまでは制球難が課題で開幕から4試合で3敗して2軍落ち。再昇格後の6月19日に先発したが4敗目を喫した。だが前日に続き、この日も四球はなし。試合前に発表された監督代行交代のドタバタもはねのける好投だった。期待のルーキーは「迷惑を掛けたので、巻き返していきたい」と力強く誓った。
【共同通信】