
全国高校総体(インターハイ)予選を兼ねた陸上の南関東高校大会第2日は21日、相模原市南区の相模原ギオンスタジアムで行われ、県勢は男子棒高跳びで高須莉喜(希望ケ丘)が5メートル00で初優勝を飾った。
男子100メートルは岩崎浩太郎(東海大相模)が10秒86で制覇。同400メートル障害は昨年のインターハイで同種目を制している古谷拓夢(相洋)が52秒03で2連覇を果たした。
女子は400メートル障害で堀池香穂(相洋)が59秒91で、同円盤投げで上坂優稀(瀬谷西)が41メートル45で制した。400メートルリレーは相洋が男女そろって優勝。男子は40秒38の大会新記録をマークした。
6位までに入賞した24人(混成は3位まで)とリレー5校がインターハイの出場権を獲得した。
◆宣言通り一発クリア
18回目の誕生日を自ら祝った。男子棒高跳びで高須が初制覇。県総体で優勝をさらわれた岡本への雪辱も果たし、「順位に執着できたのは良かった」と胸を張った。
力強い助走から、ポールをしならせて、軽々とバーを越えた。県内外でしのぎを削るライバルたちが次々と脱落していく中、5メートルまでの5回の跳躍は全て1回でクリア。5メートル10の自己記録は塗り替えられず「自己ベストも(自分に)プレゼントしたかった」と悔しさものぞかせたが、「今日は絶対に一回で跳ぶと決めていた」という宣言通りの勝利だった。
12日に台湾で行われたアジア・ジュニア選手権では5位に沈んだ。同年代のトップ選手の跳躍を目の当たりにし、「自分も負けてないし、負けてられない」と闘争心に火が付いていたという。
日ごろは自分自身の映像と憧れでもある、「鳥人」と呼ばれたセルゲイ・ブブカ(ウクライナ)の映像などと見比べ、跳躍時のフォームなどのイメージトレーニングを怠らない18歳。再び得た自信を胸に全国の舞台で記録の更新を狙う。「目標は5メートル20。本番では一発で跳びたい」
【神奈川新聞】