関東高校大会：レスリング・上之（磯子工）着実にポイント稼ぐ
スポーツ | 神奈川新聞 | 2014年6月2日(月) 03:00
最後まで落ち着きを失わなかった。レスリング男子のグレコローマンスタイル９６キロ級決勝は上之が着実にポイントを稼ぎ、８－０で快勝。「無失点で勝ててよかった」と初めての金メダルを胸に笑顔を浮かべた。
決勝の舞台でも堅実なプレースタイルが健在だった。冷静に間合いを見極め、相手の腕を取って背後に回る。ローリングでポイントを重ね、最後はスピードに乗った強烈なタックルで相手を場外に押し出し、テクニカルフォール勝ち。「技という技は決まらなかった」と試合後には反省も口にしたが、相手に１ポイントも許さない盤石な試合運びだった。
授業の補習に追われ、全体練習に週１回しか参加できないこともあったという１８歳。そんな時でも仲間に居残り練習に付き合ってもらい、帰宅後には坂道で走り込みを行うなど努力を重ねてきた。
磯子工はインターハイの団体戦に出場。「少しでもみんなの役に立てるように、自分にできる技を確実に磨いていく」。手にした自信を胸に全国に挑む。
【神奈川新聞】
