
関東高校大会は31日、各地で熱戦を展開した。
全国高校総体(インターハイ)の出場権(上位3校)が懸かるサッカー女子は1回戦4試合が湘南学院高などで行われ、湘南学院は常磐大高(茨城)に5-0で快勝した。1日の準決勝で日本航空(山梨)と対戦する。
ハンドボール男子は横浜創学館、法政二、横浜南陵、同女子は横浜創英が準々決勝に勝ち上がった。
バスケットボール男子は1、2回戦を行い、県予選優勝のアレセイアが2回戦で前橋育英(群馬)に65-90で完敗したほか、県勢計7校は初日で姿を消した。
レスリング男子は、フリースタイル84キロ級の内藤(磯子工)とグレコローマンスタイル96キロ級の上之(同)がともに初の決勝進出を果たした。
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神奈川王者の貫禄を見せつけた。レスリング男子のフリースタイル84キロ級は序盤の勢いを持続させた内藤(磯子工)が危なげなく決勝に駒を進めた。「1回戦で強敵に勝てたのがよかった」と爽やかに汗を拭った。
いきなりの山場だった。初戦の石黒(埼玉・花咲徳栄)は昨年4月のJOCジュニアオリンピックカップで金メダルをさらわれた因縁の相手。開始早々に2ポイントを先取されるも、以降は得意の片足タックルで相手を揺さぶった。終わってみれば12-2のテクニカルフォール勝ちに「絶対にリベンジしてやろうと思っていた」と声を弾ませた。
試合前の開会式では居並ぶ関東の強豪たちを前に力強く選手宣誓を行った内藤。「いつも初戦は緊張しがち」という18歳は「あれで(緊張が)ほぐれたのが良かった」と笑顔を見せた。
3月の全国選抜を制した山崎(埼玉栄)とぶつかる決勝に向けて、「ここで油断はできない」と表情を引き締めた内藤。地元開催のインターハイへ、まずは関東を獲(と)る。
【神奈川新聞】