
県高校総体は18日、陸上、レスリング、剣道などに熱戦を繰り広げた。
陸上は男女の決勝13種目などを行い、男子400メートル障害は古谷拓夢(相洋)が52秒52で制し、2連覇を達成した。女子1500メートルは杉山香南(白鵬女子)が4分31秒85で初優勝。400メートルリレーは相洋がアベック優勝を飾り、男子は40秒86で4連覇、女子は47秒00で5連覇を成した。
レスリングは学校対抗で、磯子工が3年連続3度目の栄冠に輝いた。剣道女子個人は、秋和千絵里(希望ケ丘)が初優勝を飾った。
◇快勝にも反省しきり
2年連続の全国総体(インターハイ)2冠を狙うハードラーは、県総体連覇にも表情を緩めなかった。男子400メートル障害決勝。52秒52で制した古谷は「課題ばかり」と気を引き締めた。
バックストレートの追い風に押され「(ハードル間で)詰まった」と古谷。ペースを乱されながらも力強いストライドを保ち、残り200メートルから後続を置き去りにした。
ただ、ホームストレートの向かい風で失速したことも響き、タイムは自己ベストから遅れること1秒36。古谷は「(向かい風だから)仕方ないが、ある程度の結果は残さないと」と反省の言葉ばかり並べた。
昨夏のインターハイでは400メートル障害に加え、高校新記録で110メートル障害も制覇。この冬は同種目に重点を置き、爆発力を磨くため砂浜ダッシュや体幹トレーニングなどに励んできた。体重は昨夏から約2キロ増え、400メートル障害では終盤に体の重さを感じていた。
もっとも、400メートル障害の王座を譲るつもりなど毛頭ない。「夏になれば体重が落ち、4パー(400メートル障害)も走りやすくなる」と冷静に8月の本番を見据える。もちろん、次週の110メートル障害には万全で臨む。「風はあるだろうけど、いいタイムを出せるはず」と快記録を予告した。
【神奈川新聞】