
関東高校大会県予選は5日、テニス、新体操などで熱戦を繰り広げた。
テニスは、昨夏の全国高校総体(インターハイ)の男子団体で湘南工大付を優勝に導いた高橋悠介が男子シングルスで初優勝を飾った。女子シングルスでも湘南工大付の鎌田琴衣が初の栄冠に輝いた。
新体操は、女子個人総合で桑村美里(相模女子大高)が3連覇。同団体は森村学園が2年連続優勝を成し遂げた。体操は、男子個人総合で内田龍真(岸根)が2連覇を達成した。
バスケットボール男子はアレセイアが初優勝。女子は旭が決勝で金沢総合を下し、2年連続で頂点に立った。
◆練習成果プレーに反映
マッチポイントは、サービスエースで鮮やかに締めくくった。テニス男子シングルス決勝。湘南工大付のエース高橋が7-5、6-1で初の頂点に立ち、右手で小さくガッツポーズをつくった。
相手は昨夏の全日本ジュニアU16(16歳以下)シングルス8強で、パワーヒッターの加藤(横浜清風)。ただ、両手打ちのフォアハンドから繰り出す加藤のショットにも力負けしない。サービスエース8本、リターンエース3本を相手コートに突き刺し、4度のブレークで制した。
一つのプレーの反省も忘れない。5-5の第1セット第11ゲーム、ドロップショットがネットにかかった。「楽に勝とうとしていた。やってはいけないミス」。それでも第2セット第5ゲームで、そのドロップショットをしたたかに決めるあたりが憎らしい。
一冬越え、体も成長した。「久々に会う選手に『体が大きくなったな』とよく言われる」。170センチ、66キロのサイズは変わらないが、昨春から週3日で取り組んでいるウエートトレーニングの成果はこの日のショットにも表れていた。
この夏のインターハイでは団体2連覇、そして個人初制覇の期待がかかる。「チームを連覇に導きたい。(団体、シングルス、ダブルスの)3冠も取りにいく」。高校テニスの頂を極めるシーズンが始まった。
【神奈川新聞】