関東高校県予選は27日、ボクシング、フェンシングなど10競技で熱戦を繰り広げた。
ボクシングのフライ級は渡来美(み)響(きょう)(武相1年)が3-0の判定勝ちを収め、初優勝した。フェンシングは男女学校対抗が行われ、男子は法政二、女子は慶応藤沢がそれぞれ頂点に輝いた。
◆期待の1年生デビュー飾る
期待の1年生がデビュー戦を初優勝で飾った。ボクシングのフライ級決勝は、昨春のアジア・ジュニア選手権の同級で銅メダリストに輝いた渡来が3-0で判定勝ち。井上尚弥ら世界王者を輩出する大橋ジムに所属しているホープは「まだ県予選なので。目標はインターハイ(優勝)」と高い意識をのぞかせた。
武相の先輩との同門対決となった決勝は難しさもあったよう。それでも序盤から的確なパンチを当てて主導権を握った。
「ディフェンス重視でやれたが、もうちょっとポイントが取れるよう改善したい」。リングサイドで見守った大橋ジムの大橋秀行会長(49)からは試合後、「打たれないで良かった」と褒められたという。
部活で汗を流した後、5歳から通っているジムで午後10時ごろまで腕を磨く。WBCフライ級世界王者の八重樫東のスパーリング相手を務める計画もあり、「根性をつけられるよう頑張りたい」と話す。2年後にあるリオデジャネイロ五輪を目指す高校生活が始まった。
【神奈川新聞】