J2第8節は20日、ShonanBMWスタジアム平塚などで11試合を行い、首位湘南は大分に4-0で快勝し、開幕からの連勝を2000年の浦和に並ぶJ2記録の8試合とした。横浜FCは磐田と引き分けた。
◆「攻撃参加 常に意識」
一瞬のチャンスを逃さなかった。1-0の前半ロスタイム。湘南のDF遠藤がゴール前の混戦から、こぼれ球を左足ダイレクトでゴール中央にたたき込んだ。「常に攻撃参加を意識している。それがうちのスタイル」と背番号3。両手を広げ、歓喜に沸く黄緑色のスタンドに飛び込んだ。
自身初となる3戦連続ゴールでリーグタイ記録の開幕8連勝を引き寄せた。攻めては4得点、守っては無失点。チームの勢いを加速させる圧勝劇に21歳は「やるべきことをやれているのが結果につながっている」と自信を深めている。
今季は主に3バックの右を任されている。「ポジションを変えることによって新しい自分を見つけてほしい」とチョウ監督の思いからだが、「ユーティリティーさで勝負できるし、監督の選択肢も広がる」と遠藤はより攻撃に絡めるコンバートを前向きに捉え、結果に結びつけている。
次戦はリーグ新記録となる開幕9連勝がかかる横浜FCとの神奈川ダービー。「浮かれることなく足元を見つめながらやっていく」と指揮官が話せば、「意識せずに目の前の一戦をしっかり戦っていく」と遠藤も勝ってかぶとの緒を締める。首位を突っ走る湘南に緩みは見られない。
【神奈川新聞】