藤沢市北部を舞台に11月2日に開催される関東最大規模の自転車レース「サイクルチャレンジカップ藤沢」の参加申し込みが1日からスタートする。住宅が混在する市街地で交通を規制して行う自転車レースは全国的にも数少なく、盛り上がりへの期待も高まる。コースをアレンジした実行委員会メンバーにレースの特徴や見どころを聞いた。
「なんといってもヤマ場は、ゴール直前の上り坂。2車線分の幅のある道路で、最後の最後で迫力ある駆け引きが繰り広げられるはず」。こう話すのは自身も毎年数回は自転車レースに出場しているというパワースポーツ(鎌倉市)代表取締役の滝川次郎さん。自転車歴は約20年。15年前から経営する会社で自転車レースを企画・運営し、今では毎年4大会を主催している。
「自転車乗りにとって、やはり市街地を思う存分走れるのは面白い。今回のコースは起伏があって、幅員も変化する。カーブをうまく走り抜けるには、技術が試される」と説明する。
レース開催による地域住民への影響を最小限にするため、種目を二つに分けたのも特徴だ。参加者にとってバリエーションのあるレースを楽しめるとともに、交通規制の時間を短縮する工夫を兼ね備えている。
一つは3時間以内に3・7キロの周回コースを何周回れるかを競う「エンデューロ」。1人出場の募集人数は100人で、2人組(80組)、3人組(40組)、4人組(30組)と、チームでも参加できる。チームの場合は時間内に選手を交代し周回数を競う。
もう一つは、「クリテリウム」。1周2・2キロの周回コースでタイムを競う。中級者向けが8周、上級者向けが15周。滝川さんによると「技術が試される種目」。「どれだけ高いレベルのロードレーサーが出てくるのか楽しみ」と話す。
市街地を使った今回の自転車レースは初の試みで、滝川さんは「より広域で、湘南全体を感じられるような大会に成長していけたら最高。例えばレースを絡めた自転車スポーツのフェスティバルができたら面白い。今回はその第一歩にしたい」と期待を込める。
「サイクルチャレンジカップ藤沢」の会場は同市遠藤の慶応大学湘南藤沢キャンパス(SFC)とその周辺。申し込みは1日から、ホームページ(http://www.powersports.co.jp/)。参加費用は各種目で1人当たり5千円程度。
問い合わせは市産業労働課電話0466(50)3530。
【神奈川新聞】