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【カナロコ限定】初の海外移籍「期待応えたい」 なでしこ・川澄奈穂美

スポーツ | 神奈川新聞 | 2014年4月1日(火) 04:00

米挑戦を前に意気込みを語る川澄
米挑戦を前に意気込みを語る川澄

サッカー女子、米プロリーグNWSLのシアトル・レインへ、6カ月間の期限付き移籍が決まった日本代表MF川澄奈穂美が3月、海を渡った。

NWSLは9チームが3回戦総当たりで争うリーグ。期限付き移籍を終えた、ことし9月にはプレナスなでしこリーグINAC神戸に復帰し、1年間で米国と日本の2リーグで闘う覚悟でいる。

ワールドカップ(W杯)イヤーの前年に新たな舞台に挑む大和市出身の28歳に、移籍への思いを聞いた。

―移籍を決めた経緯を。

「昨年の(なでしこリーグの)プレシーズン(3月)くらいのときに、ふいに、海外に行きたいなと思ったのが始まり。他の日本人選手が行ったからとか、世界大会があって刺激されたから、とかではなくて急に思って。自分の直感はすごく大事にしていて、決めてから、来年は海外にいるんだとイメージしながらやってきた」

―なぜ米国だったのか。

「まずオファーをもらい、その期待された場所に行って、その期待に応えるっていうことがチャレンジになると思った。もちろん全く知らない場所で、自分を売り込んで成長するのも一つのやり方だと思うが、私の場合は期待に応えたいと思った」

「アメリカはことし、代表の選手が国内のリーグに戻ってくるとも聞いていた。向こうはドラフト制なので、チームの力が拮抗(きっこう)していて、どのチームも優勝を狙える。すごく短い期間でリーグがあるから、(期限付き移籍から復帰して)日本とアメリカと、1年間で2リーグを経験できる。タフなシーズンになるが、いいモチベーションになるな、と。それも決め手の一つになった」

「海外にいくことが最終目標じゃない。自分がこれまで、そしてこれからもサッカーをする上で、根本にあるのはサッカーが好きで、もっとうまくなりたいということ。今回の挑戦が良い方向に進んでいくように努力していきたい」

―米国でやりたいことは。

「自分のプレースタイルとしてはスピードが特長。日本では取り上げてもらうが、世界では並だと思うので。そういった環境で、駆け引きを楽しんだり、日本人らしい頭を使ったプレーだったり、有酸素運動だったり、クイックネスは出していきたい」

―周囲からアドバイスは。

「澤(穂希)さん(INAC神戸)には『いいんじゃない、行っておいでー』って感じで言われた。いきなり海外に行って女優目指すんだって、そんな大それた話じゃない。サッカー選手がサッカー選手の範囲内でチャレンジするので。不安より期待のほうが大きい」。

―ことしで29歳。今の自分を想像できたか。

「自分が夢を持ったのは神奈川の地。小学校2年生のときにはすでに、将来の夢はサッカー選手になると文集に書いていたので、その頃から」

「代表になりたいと強く思ったのは、高校2年の神奈川U18(18歳以下)の代表チーム。今でも鮮明に覚えている。ミーティングで日本代表のU19の映像を見せてもらって、ちょうど、神奈川のU18チームにいる近賀(ゆかり)さん(アーセナル)や矢野(喬子)さん(元日本代表)がジャパンブルーのユニホームを着ているのを見た。同世代が世界と戦っていて、すごくかっこよかった」

―代表での立ち位置は変わった。

「ベテランになるにはまだまだ経験が必要。初めてサッカーをやって夢を持ったときの気持ちだったり、初めて代表に選ばれたときの気持ちは心に留めてやっている。代表はそういう場所だから。とは言っても、初めて選ばれたときと今とでは経験させてもらっているものや、立場が違うとは分かっている。いつまでも上の選手におんぶに抱っこじゃなく、主軸として結果を残せるように頑張りたい」

―ドイツワールドカップで初優勝し、注目度が上がった2年間だった。

「今はなでしこの選手、女子サッカーというだけで、いろいろと(メディアに)取り上げていただけるようになったことはプラス。ただし、それは結果を出したからであって、継続させていかないと関心は薄れていく。いつまでもちやほやされるとは思っていない。特に代表は結果が全て。結果を出しつつ新たなことにチャレンジするのは難しいことだと思うが、トップを目指していかなきゃならないと感じてる」

―米国には何か持っていくのか。

「自分の持ち物にはこだわりのある人間なので、気に入っている物はそのまま持って行く。あと、調味料は一式そろえて買った。食材さえあれば、日本っぽい味の物はつくれるので食事面も心配していない」

―県内のサッカー選手を目指す子供たちへ。

「うまくいかないことのほうが多いと思う。でも、それを乗り越えてうまくいった時に大きな喜びが待っている。自分の可能性を信じて、諦めず、大きな夢に向かっていって欲しい」

■川澄奈穂美(かわすみ・なほみ) 林間SCレモンズ―大和シルフィード(つきみ野中―弥栄西高=現弥栄高)―日体大―INAC神戸―レイン。圧倒的なスピードと運動量を武器にする日本代表MF。2011年W杯ドイツ大会の準決勝スウェーデン戦で先発し、2得点を挙げて一躍国民的ヒロインとなった。ロンドン五輪では日本の銀メダル獲得に貢献。ことし3月から8月31日まで米プロリーグNWSLのシアトル・レインへ期限付き移籍した。157センチ、51キロ。28歳。大和市出身。

【神奈川新聞】


アルガルベ杯の米国戦でクロスを上げる川澄(左)=パルシャル(共同通信)
アルガルベ杯の米国戦でクロスを上げる川澄(左)=パルシャル(共同通信)

アルガルベ杯の米国戦で攻め込む川澄(左)=パルシャル(共同通信)
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