陸上のセイコー・ゴールデングランプリは23日、東京・国立競技場で行われ、男子100メートルは前日本記録保持者の桐生祥秀(日本生命)が向かい風0・2メートルの決勝を10秒14で制した。ケンブリッジ飛鳥(ナイキ)が0秒02差で2位。多田修平(住友電工)は10秒37の6位、小池祐貴(住友電工)は8位だった。山県亮太(セイコー)は予選で敗退した。
県勢は男子1500メートル決勝で館沢亨次(DeNA、東海大出身)が3分41秒07で制し、女子3000メートル障害決勝は吉村玲美(大東大、白鵬女子高出身)が9分54秒50で頂点に立った。
男子棒高跳びの江島雅紀(日大、荏田高出身)は5メートル50で2位。同800メートルの松本純弥(法大、法政二高出身)は1分47秒48で2位だった。
目標遠く険しい表情

至高の峰を見据えればこそ、一喜一憂はしていられない。「目標が達成できず悔しいレースだった」。女子3000メートル障害を制してもなお、吉村の顔は険しかった。
東京五輪の会場となる国立競技場での前哨戦。自らに課したのは自己ベストを2秒以上縮める9分46秒台だった。
だが、序盤からレースを支配しようと動くも、独走態勢は築けない。後続を引き離したラスト1周はさすがの一言だが、「やろうとしたことができなかった」。目標からほど遠いフィニッシュに反省ばかりが口を突く。