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ソチで輝け! 神奈川ゆかりの選手(4)FSスキー・ハーフパイプ女子 荏田高出身・三星マナミ<上>

スポーツ | 神奈川新聞 | 2014年1月29日(水) 11:30

5位入賞したカナダW杯で、華麗なジャンプを決める三星=3日、カルガリー
5位入賞したカナダW杯で、華麗なジャンプを決める三星=3日、カルガリー

◆道切り開き夢舞台へ

雪上に高々と放物線を描き、アクロバティックな技を決める。鮮やかに着地を決め、再び舞い上がる姿はとにかく「格好いい」。新種目に採用されたフリースタイルスキー・ハーフパイプ(HP)の日本代表、三星マナミは初めて目にした日の感動を胸に、道なき道を駆け抜けてきた。

「見どころは全部。速く、きれいに滑るイメージが強いスキーで、こんなことができるんだっていう驚きが魅力です」。抜群の跳躍力が持ち味で、空中で後方宙返りする大技「フレアー」が一番の見せ場だ。

□運命の出会い

2歳でスキーを始め、2歳年上の兄・雄大さんと毎冬スキー場を巡って腕を磨いた。荏田高時代は国体に出場し、法大では女子スキー部の主将として全日本学生スキー連盟の3部から1部に引き上げた。

HPの技を初めて目の当たりにしたのは、大学1年秋。合宿先のノルウェーのスキー場にあったHPコースで、中空に飛び上がるスキーヤーの姿に魅了された。

「自分らしさを表現できる場所が、ようやく見つかった」。競技スキーを続けながらHPへの思いを募らせ、引退試合の翌日にフリースタイル用の板に履き替えた。

「世界のトップへ行こう」。気持ちははやるが、スキーHPはマイナー競技。世界大会の規格を満たすコースは海外にしかないため、練習するにも遠征費など多額の資金が必要になる。

夢を語り、ビジョンを示しても協力者は現れない。だが大学4年春、教育実習中の荏田高へ講演のために訪れたコンサルティング会社の経営者に思いを伝え、1年がかりで支援を取り付けた。

□現役復帰決意

大学卒業後間もなく、カナダで開かれたワールドカップ(W杯)で7位入賞。「競技層が少ないという、うまみもあったとは思う」。瞬く間に世界トップレベルに駆け上がり、2007年の猪苗代W杯では6位入賞した。

実績を重ねる一方で09年に結婚し、長女のすみれちゃん(4)を出産。いったんは引退したが、10年秋にスキーHPが五輪種目に採用される見通しとなったため復帰を決意した。

「五輪以上にステータスと発信力の高いゲームはない。見に行かなければ『五輪じゃなきゃ』とこれほど強く思わなかった」。10年バンクーバー冬季五輪を現地観戦し、桁外れの熱気に触れたことが決め手になった。

実は小学生のときにタレントとして活動し、テレビや映画に出演した経歴を持つ。「すごいと思ってもらいたい。自分のしたことに反応してくれることを幸せに思う」。エンターテイナーの血が沸き立った。

あれから3年余り。五輪代表の座を射止めた三星は、今月上旬に地元の横浜を訪れ、林文子市長と面会したり、旧友と再会したりして喜びをかみしめた。

「心も体もオフにして、五輪ムーブメントをがっつり感じた。皆さんの熱い期待が、自分の気持ちをプッシュアップしてくれた」

ネイルを派手に装い、白い歯を輝かせて笑う姿はまるでタレントのよう。だが、競技復帰から五輪切符をつかみ取るまでには、母と競技者の狭(はざ)間(ま)でもがき苦しむ日々があった。

●みつぼし・まなみ 鴨居中-荏田高-法大。大学4年までアルペン競技で活躍した後、ハーフパイプに転向した。2012年ニュージーランドワールドカップ(W杯)2位、13年世界選手権4位、14年カルガリーW杯5位。167センチ、58キロ。横浜市緑区出身。30歳。コーチでもある夫の上野雄大さん(32)、長女すみれちゃん(4)と長野県野沢温泉村に在住。

◆ハーフパイプ 1998年長野五輪でスノーボードが正式種目となり、ソチ五輪からフリースタイルスキーのハーフパイプも正式競技となった。U字形のコースで斜面を往復しながら滑り降り、縁から飛び出すジャンプの高さや回転技の難度、着地を審判員が採点し、2回滑って高い方の得点で競う。ワールドカップより高額の賞金大会を優先している有力選手も多く出場する五輪は、高いレベルの争いとなる。ジャンプは年々高度になり、特に男子は縦、横、斜めと複雑な回転技が増えている。

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