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川崎:新体制発表、可児、大願成就に笑み ユースから大学経由し入団

スポーツ | 神奈川新聞 | 2014年1月11日(土) 23:58

大歓声の中、新加入選手の先頭を切って入場した。「お世話になったチームに戻ってこられてうれしい」。大願を成就させたMF可児は満面の笑みを浮かべた。

横浜市青葉区の出身。中学、高校と川崎の下部組織に所属したものの、トップに昇格できなかった22歳は「どうしてもフロンターレでプロになりたい」という夢を追ってきた。

進んだ阪南大では課題だったフィジカル面を強化。2012年に関西学生リーグ1部でアシスト王に輝くと、13年には2年連続でリーグの優秀選手賞を獲得するなど着実に実績を重ね、晴れの舞台に実らせた。

目標とする選手に主将のMF中村の名前を挙げる。「中学の時からずっと見てきた。気になったことはどんどん聞いていきたい」。足元の技術に長(た)け、アシストを量産する自らのプレースタイルと重ねている。

ユース出身者が大学を経由し、トップチームに入団を果たすのはクラブ史上初めて。「自分が活躍することで、ユースからトップに上がってこられなかった選手たちの励みになれば」。その右足で今後も新しい道を切り開いていく。

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