J1川崎は4日、クラブ最年長のDF伊藤宏樹(35)が今季限りで現役を引退すると発表した。川崎一筋に13年間、歩んできた伊藤は「自分のイメージで動けなくなってきた」と引退の理由を説明した。
愛媛・新居浜工高から立命大を経て2001年に当時J2だった川崎に入団。最終ラインの一角として、04年のJ2優勝をはじめ、J1ではリーグ戦3度、ナビスコ杯2度の準優勝に貢献した。今季は22試合に出場したが、5月に右足首を骨折するなどここ数年は故障に悩まされてきた。
J1通算は235試合4得点、J2通算では154試合5得点。伊藤は「タイトルを取っていれば、いつでも辞めていたかな。そこがずっと引っ掛かっていた。最後の天皇杯を取って辞めたい」と話した。引退後はクラブに残り、育成年代の指導にあたる予定。
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川崎は7日の今季最終戦後、伊藤の「引退セレモニー」を開催する。当日のチケットは全席完売のため、「最終戦セレモニー」の開始時刻の午後6時に合わせて、等々力陸上競技場の7・10番ゲートから場内に入場できるようにする。
入場は無料。ただし川崎のユニホーム、タオルマフラーを着用した観客に限る。問い合わせは、川崎フロンターレ電話0570(000)565、または044(829)3011。
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