チャンピオンの座は明け渡さなかった。ボウリングの少年男子団体で斎藤(県横須賀工高)と八鍬(渕野辺高)のコンビが連覇を達成。昨年の逆転Vから一転し、余裕の逃げ切り勝ちで成長の跡を示した2人は「狙っていた」「達成感がある」と喜びに浸った。
30日のスタートから最高だった。予選(6ゲーム)第1ゲームの第1フレームからそろって7連続ストライクに成功。決勝(3ゲーム)までに2位に158点差をつけた。
この日の決勝では歴代最高得点で個人を制した斎藤が第5フレームまでストライク二つと不調に陥るも、八鍬がしっかりとカバーする。
第6フレームまでに5度ストライクを奪い、「(その間に)斎藤が考える時間ができた」と作山雅光監督(29)。エースは「オイルの塗布状況を読めなかったが、第8フレーム以降は自分のボウリングができた」と立ち直り、「(昨年より)アジャストする力がついた」と胸を張った。
修正能力を身に付けたのは、2種目覇者だけではない。個人戦は予選36位と惨敗した八鍬だが「力んで投球フォームが不安定になっている」と微調整し、本来の力を取り戻していた。
連覇と2冠の偉業を遂げた斎藤は「今までで一番の勲章を手に入れることができた」と感慨深げに語り、2年生の八鍬は「来年の国体は個人で優勝、団体は3連覇したい」と意気込んだ。
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