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2020年東京五輪:夏季開催56年ぶり、飛躍誓う県内ホープ

スポーツ | 神奈川新聞 | 2013年9月10日(火) 00:25

五輪出場を夢に切磋琢磨する湯浅選手(右)と白井選手=横浜市鶴見区の鶴見ジュニア体操クラブ
五輪出場を夢に切磋琢磨する湯浅選手(右)と白井選手=横浜市鶴見区の鶴見ジュニア体操クラブ

2020年の第32回夏季オリンピック大会の開催都市に東京が決まった。1964年の第18回大会以来56年ぶりで、アジアでは初めて2度目の開催となる。五輪舞台の出場を夢見る神奈川スポーツ界のホープも自国開催に心を躍らせている。

◆世界中を魅了する体操・湯浅、白井選手

「東京でたくさんの人の前で強い選手たちと戦いたい」。神奈川の体操界で将来を嘱望されている湯浅賢哉選手(川崎市立南菅中3年)は、胸の高鳴りを抑えられない。

五輪出場は、体操を始めた5歳のときからの夢だ。2004年のアテネ五輪では、体操男子団体で総合優勝した日本の演技をテレビにくぎ付けになって見守った。

中学1、2年時に全国中学大会の男子個人総合を連覇。ことしは難度の高い「伸身トカチェフ」に挑み、落下しながらも3位に食い込んだ。所属する鶴見ジュニア体操クラブ(横浜市鶴見区)の水口晴雄コーチ(53)は、苦手種目が少ない15歳に「これからの体操界に求められる人材」と大きな期待をかける。

もちろん、16年のブラジル・リオデジャネイロ五輪も目標の一つ。それでも「自分のピークは(22歳で迎える)東京」と力強い。

理想は「美しい体操」。動画投稿サイトで、1964年の東京大会で金メダルを獲得した故遠藤幸雄氏の演技を見た。「技の難度は今より低いが、きれい」と参考にする。

半世紀以上の時を超え、世界中の人々を魅了する日を思い描いている。

30日開幕の世界選手権(ベルギー)に初出場する白井健三選手(県立岸根高2年)も胸を熱くする。湯浅選手とともに同じクラブで切磋琢磨(せっさたくま)する17歳は「東京五輪は年齢的に頂点。チームの中心として引っ張り、団体で金メダルを取りたい」と目を輝かせた。日本のエース、内村航平選手(コナミ)も太鼓判を押す逸材は、次代を担う自覚をさらに強くしている。

◆「歴史つくりたい」競泳女子五十嵐選手

「もう信じられない。最高です」。興奮の面持ちで喜んだのは競泳女子自由形の次期エース候補、五十嵐千尋選手(日大藤沢高3年)だ。東京で夢舞台が開かれる7年後は25歳。競泳界ではベテランの位置付けになる。今夏の世界選手権で代表デビューを飾ったホープは「私が代表を引っ張る存在になりたい」と強く思い描く。

身長169センチ。すらりと伸びた長い手足が特徴だ。世界選手権では7月30日の200メートル自由形予選で、1分59秒00の高校新記録をマーク。2日後の8月1日の800メートルリレー予選では第1泳者として泳いで0秒45更新し、同じ日の決勝でさらに0秒14縮めた。

「緊張よりも、『やってやる』。生まれて初めて、強気な気持ちでレースができた」。世界のひのき舞台で、18歳の少女は心身とも強くなれたと感じている。

3歳から始めた競技で、自由形は世界との差が大きいとされてきた種目。「オリンピックは夢。水泳をやっているからには絶対いきたい」という五十嵐選手は、7年先まで見据え「私が自由形の歴史をつくりたい」と今後の飛躍を誓った。

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競泳女子自由形の次期エースとして期待される五十嵐選手=8月の全国高校総体から
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