神奈川大学野球秋季リーグは9月1日、横浜スタジアムで開幕する。最大の見どころは、3連覇を狙う桐蔭横浜大に今春2位の関東学院大、横浜商大などがどこまで迫れるか。初昇格した松蔭大の戦いも注目される。明治神宮大会関東地区予選の出場権(上位2校)を懸け、10月12日からの最終週まで1部6校による激戦が展開される。
昨秋日本一、6月の全日本選手権8強の桐蔭大は、躍進の原動力となったエース小野が健在。直曲球の切れを増した右腕横山、技巧派左腕の上田が控えて層も厚い。野手も春季リーグMVPの甲川、同選手権で活躍した阿部亮、西潟ら経験豊富な選手がそろう。
今春2位で、8月に初開催された県交流戦で初代王者に輝いた関東大は投手陣が充実する。
今春フレッシュマン賞に輝いた2年若林、切れのある球を持つ渡辺、制球力に磨きをかけた右腕石川と駒が豊富だ。野手陣も新人柏木(宮城・仙台育英)と大石(北海道・駒大苫小牧)らの台頭で厚みを増した。
横浜商大は、ともにラストシーズンに臨む大型左腕岩貞と西宮に託す。3年進藤、1年左澤(横浜隼人)も一線級だ。春季リーグ首位打者の主将山崎、1年の主砲荒井(熊本・熊本城北)を中心に援護できるかがポイントになる。
神奈川大は、いずれも故障明けの左腕小荒田と右腕嶋田の出来が鍵を握る。新人左腕の濱口(佐賀・三養基)、野手は2年山原ら下級生の台頭に期待したい。
春5位に終わった神奈川工大は、けがで春季リーグを棒に振った外野手の星の復帰が心強い。2年生右腕の渡邉、横山と佐藤の4年生コンビら投手陣の奮起もチーム浮上には必要になる。
松蔭大は昇格の原動力になった野村、末永の両投手が頼り。強肩捕手の相沢を柱に堅守で接戦に持ち込み、勝機を見いだしたい。
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