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日越、拳で交流 12月にホーチミン、現地初タイトル戦も

スポーツ | 神奈川新聞 | 2018年11月25日(日) 19:42

ベトナムでの興業に向け闘志を燃やす古橋選手(左から2人目)と新田会長(同3人目)ら=東京都文京区の後楽園ホール
ベトナムでの興業に向け闘志を燃やす古橋選手(左から2人目)と新田会長(同3人目)ら=東京都文京区の後楽園ホール

ベトナムでの興業に向け闘志を燃やす古橋選手(左から2人目)と新田会長(同3人目)ら=東京都文京区の後楽園ホール
ベトナムでの興業に向け闘志を燃やす古橋選手(左から2人目)と新田会長(同3人目)ら=東京都文京区の後楽園ホール

 ボクシングを通した国際交流イベント「サムライファイト」が12月9日、ベトナム・ホーチミン市で開かれる。ベトナムでは初となる東洋太平洋タイトル戦や、ベトナムの国内王座決定戦を開催。興行を手掛ける川崎新田ジム(川崎市多摩区)の新田渉世会長は「ベトナムでの普及はボクシング界全体にとっても有益」と成功を期している。
 
 イベントは同市スポーツ協会などでつくる実行委員会の主催。2016年に続き2回目で、日越外交関係樹立45周年記念事業の一環として行われる今回は、JI川崎フロンターレによる子ども向けサッカー教室も企画、ボクシングとサッカーで交流の輪を広げる。
 
 ベトナム戦争後、一時ボクシングが禁じられた同国拳闘界はいまだ黎明(れいめい)期にある。新田会長によると、ボクシングは一定の人気があるものの、国内の統括組織がなく、プロ団体が林立している状況。同ジムが同国初の日系ジム「サムライジム」を支援している縁で、普及への第一歩としてタイトルマッチ開催にこぎ着けた。
 
 認定団体となる東洋太平洋連盟の思惑とも合致する。かつて新田会長も手にした正規王座はボクシング途上国には敷居が高く、東洋太平洋戦の開催は8割が日本だった。こうした状況を受け、同連盟は近年、底辺拡大を狙い正規王座に加え、新たなタイトル「シルバー王座」を創設。タイ、台湾、中国などで導入され、日本開催の比率は6割に下がったとされ、ベトナムでの興行は流れに拍車を掛けると期待される。
 
 今回の興行では、新田ジム所属の古橋岳也選手(32戦23勝12KO8敗1分け)がスーパーバンタム級シルバー王座決定戦に出場する。一方、スーパーライト級ではサムライジム所属のダオ・グエン・アン・トン選手(2戦1勝1KO1敗)が初代ベトナム王座戴冠に挑む。
 
 「シルバータイトルを手にしてベトナムボクシングを盛り上げる手助けができればいい。ベルトは必ず取ってくる」と古橋選手。現地で合同練習を行った経験もあり「人も温かく、向こうでボクシングをやってもアウェーの感覚はない」と闘志を燃やす。
 
 実行委の齊藤義晴会長は「スポーツの交流を通じ日本とベトナム双方の発展の礎に少しでもなれば」と期待を寄せ、新田会長は「両国の親善、子どもたちの交流も目的。身体能力が高く将来性ある若者が多く、ダイヤの原石が眠っている。ここでいい選手を発掘したい」と話している。

 
 

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