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栄光学園13年ぶりV 高校野球軟式県春季大会

スポーツ | 神奈川新聞 | 2018年5月8日(火) 02:00

8回を投げ1失点と好投して栄光学園を13年ぶりの優勝に導いた右腕青木=サーティーフォー保土ケ谷球場
8回を投げ1失点と好投して栄光学園を13年ぶりの優勝に導いた右腕青木=サーティーフォー保土ケ谷球場

 高校軟式野球の県春季大会(県高野連主催、神奈川新聞社など後援)最終日は6日、サーティーフォー保土ケ谷球場で決勝を行い、栄光学園が5-1で法政二を下して13年ぶり3度目の優勝を飾った。

 栄光は1点を追う初回に田中洋輝(1年)の2点打などで逆転。先発青木伸晃(3年)が8回を1失点と好投して逃げ切った。

 両校は5月24日から茨城県で開催される関東大会に出場する。

 【評】走攻守がかみ合った栄光学園が快勝。初回に3連続内野安打にスクイズ、タイムリーで3点を奪うと、計6盗塁と攻め続けた。右腕青木は力みの消えた二回以降は無四球と、余計な出塁を許さなかった。

 法政二は流れを変える一打が出なかった。

打撃重視の 自主練奏功


 一人一人がやるべきことを貫徹した先に、13年ぶりの歓喜が待っていた。栄光学園が3度目となる春の頂点に輝いた。

 1点を追う初回、鮮やかな逆転を見せた。無死満塁から4番山内のスクイズで追い付く。1死満塁となって、6番田中がたたき付けて高いゴロを打ち、前進守備を抜く2点打。主将の福井は「バントやたたき付けは栄光が伝統的に意識しているもの」。これが決勝点となった。

 中押しとダメ押し点は長打から生まれた。ここぞではバットも振れた。先発の青木は二回以降は無四球と余計な走者を出さず、窮地には変化球で打ち気をそらして8回を1失点に抑えた。守備は無失策で支えた。

 県内屈指の進学校。部活は週に2日のみで練習試合も月2回に限られている。ただ青木は「自主練を足せば、練習時間は他校と変わらない」。自主練は素振りに重点を置き打力向上を図り、計12安打と打ち勝った決勝もその成果だ。

 就任5年目で初優勝となった吉田明生監督(49)は、「うちの地力が一番だなんて思っていない。夏に全国に行くためにも、関東大会では各自が色んな悔しい思いをしてほしい」。栄光にとって、宿題はやって当然。すでに、その先を見ている。

連覇逃した法政二


 2連覇を逃した法政二の高田悠矢監督は「油断ですね」と敗因をひと言でまとめた。1回表に綾野の二塁打で先制するも、裏に3連続内野安打から逆転を許した。攻めても1死までに三塁を陥れた好機を2度逃すなど、流れを変えられず終わった。

 指揮官は「普段の練習ならさばける当たりを捕れないし、バントミスやエンドランでゴロが転がせない。この危機感を成長につなげたい」と振り返った。

 
 

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