
関東高校大会県予選は5日、県内各地でテニスや卓球、サッカーなどで熱戦が繰り広げられた。
テニスは男女シングルスと男子ダブルスの決勝が行われ、男子シングルスは松田康希(湘南工大付)、女子は小林ほの香(同)が制した。男子ダブルスは徳航太、守屋達貴ペア(法政二)が優勝に輝いた。
卓球は男女シングルスと男女ダブルスが行われ、男子シングルスは天野宏哉(湘南工大付)、女子シングルスは青木優佳(横浜隼人)が頂点に。男子ダブルスは天野、香取利煕ペア(湘南工大付)、女子ダブルスは青木優、小畑美月ペア(横浜隼人)が優勝した。
サッカーは準決勝が行われ、東海大相模と三浦学苑が決勝進出を決め、関東大会出場権を得た。
つないで終始主導権
ライバルに雪辱を果たして頂点に上り詰めた。テニスの男子シングルス決勝でストレート勝ちした湘南工大付の松田は「優勝は初めて。最後の年に結果を出せた」と顔をほころばせた。
法政二の徳とは昨年秋の新人戦決勝以来の対戦。前回ストレート負けを喫しただけに気合十分だったが、頭の中は冷静だった。
トーナメントの連戦による疲労や強風を考慮して「つないで相手にミスをさせる」ことを徹底。得意のバックハンドで両コーナーに打ち込めば、180センチ超の長身から繰り出す力強いサーブでサービスエースも奪い、終始主導権を握った。
4歳からテニスを始め、父親の仕事の影響で幼少期からシンガポールやタイなど海外で暮らした。強豪校に進んでテニスの技術を磨いてきたが「フォアハンドの精度を上げられれば、もっと楽な試合展開にできる。夏までに克服したい」と結果に甘んじることはない。
関東大会に向けても「内容よりまず自分が勝つこと。そうすればチームを勢いづけられる」。大黒柱としての自覚も十分だった。