ロードレース世界選手権「モトGP」の日本グランプリが16日、ツインリンクもてぎ(栃木県茂木町)で行われ、21年ぶりに女性ライダーとして参戦した横浜市出身の岡崎静夏選手(24)は「モト3クラス」の決勝で完走、大舞台で「チェッカーを受ける」という約束を果たした。
「世界で戦うライダーが速いな、じゃなくて自分が遅いと感じた」。34番手でスタートし、7台が転倒、1台が失格。優勝したエネア・バスティアニーニ選手(イタリア)との差は1分51秒623で、一つ前の選手とも30秒近くの開きがある26位だった。しかし、世界を目の当たりにしてチャレンジしたブレーキングなど、20周は挑戦の連続だったと胸を張る。
「最後の2周はタイムを上げることができて、このやり方で良いんだ」と手応えを感じ、次は「課題の克服」と話す。11月に三重・鈴鹿サーキットで行われるMFJ全日本ロードレース選手権シリーズを見据え、「課題を乗り越えた時に、初めてきょうのレースに参戦して良かったと思うことができるはず」と気を引き締めた。
◆最高峰はマルケスVで総合優勝決める
オートバイの世界選手権シリーズ第15戦、日本グランプリ(GP)は16日、栃木県ツインリンクもてぎで決勝が行われ、最高峰のモトGPクラスはマルク・マルケス選手(スペイン)が独走で今季5勝目、通算29勝目を挙げ、3戦を残して2季ぶり3度目の総合優勝を決めた。
神奈川勢は、モト2クラスに横須賀出身の長島哲太選手(24)が出場。14位でフィニッシュし初入賞を果たした。長島選手は来季、同クラスに3年ぶりにフル参戦することも決まっている。