【シドニー共同】サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は7日、各地で1次リーグ第3戦が行われ、H組の鹿島は敵地でシドニーFC(オーストラリア)に2-0で快勝して2勝1分けの勝ち点7とし、首位を守った。F組の川崎は川崎市等々力陸上競技場でメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)と2-2で引き分けた。
鹿島は前半に土居のゴールで先制。後半は相手の反撃をGK曽ケ端の好守などでしのぎ、終盤に植田が加点した。川崎は2-1の後半ロスタイムに与えたPKを決められ、今大会初勝利を逃した。1分け2敗の勝ち点1で最下位。
H組の水原(韓国)-上海申花(中国)は引き分けた。F組は首位の上海上港(中国)が蔚山(韓国)と引き分け、勝ち点7とした。
【コーナーキック】決勝T進出へ瀬戸際
隙を見せては厳しいアジアは勝ち抜けない。
ホームの後押しを受けて攻勢に出た川崎だったが、2度のリードを守り切れずにドロー。鬼木監督はぶぜんとした表情で「勝ちきれなかった悔しさしかない」。1次リーグ3戦未勝利で、2年連続の決勝トーナメント進出へ瀬戸際に立たされた。
2-1とリードして迎えた後半ロスタイム。ドリブルでエリア内に侵入した相手にセンターバック奈良が不用意なファウルを犯し、同点PKを蹴り込まれた。「一瞬も隙を見せないのが強いチーム。勝てば何でもいいと話していたのにみんなの油断が出た」と主将小林は唇をかんだ。
公式戦6試合を終えて無失点試合はわずか1。昨季J1で初優勝し、次なる目標にアジア制覇を掲げる川崎だが、昨シーズンを支えた粘り強さを見せられていない。
グループステージは折り返し地点を過ぎ、勝ち点は1。「まだ終わったわけじゃない。残り3試合勝つしかない」。キャプテンは必死に前を向いたが、ショックを隠しきれない様子だった。