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次は「指導者」で全力 なでしこ大野、笑顔で引退会見

スポーツ | 神奈川新聞 | 2020年2月13日(木) 12:00

 サッカー女子の元日本代表FWで、昨季限りでの現役引退を表明した大野忍(36)=座間市出身=が12日、東京都内で記者会見し、「(引退の)決断にすごい時間がかかったが、タイミングもそろそろだと思った。現役中から指導者に興味があって、今度はそれに向かって走っていく」と晴れやかな笑顔で語った。

 横須賀シーガルズ出身の大野は、1999年に日テレの選手として当時15歳でデビュー。2003年から日本代表に選出され、11年のワールドカップ(W杯)ドイツ大会の初優勝、翌12年のロンドン五輪銀メダル獲得に貢献した。

 18年から2シーズンはノジマステラ神奈川相模原に所属。リーグ戦通算320試合に出場し、歴代最多の182得点を挙げた。

現役に未練も涙見せず   


引退会見を行った大野=都内
引退会見を行った大野=都内

 現役に未練がないと言えばうそになる。それでも、なでしこジャパン時代から「苦しい時こそ笑顔」をモットーにしてきた元気印の大野は、最後まで涙を見せなかった。

 引退については「去年の10月ぐらいから考えることが多かった」。所属2年目のノジマステラ神奈川相模原の練習中、チームメートに同じ目線でアドバイスできていない自分に気が付いた。

 「指導者をやりたいのなら、しっかり(現役を)辞めて指導者の道で」という思いの一方で、「(ここで)辞めてもいいのかな」と心残りもあった。日本代表でともに戦った沢穂希さんや宮間あやさんにも相談。「(プレーできる)場所があるなら絶対に続けた方がいい」と助言を受けたが、昨季限りでノジマの退団が決まり、移籍先も見つからなかったことで心の整理をつけた。

 現役時代の一番の思い出は2011年のワールドカップ優勝。決勝で格上の米国を破るなど快進撃を続けたチームは、東日本大震災から復興途上だった日本を大きく勇気づけた。

 「たくさんの方にありがとうと言われるけれど、逆にお礼を言いたいぐらい。そういう人たちが笑顔になってくれるから、自分たちは頑張れた」

 既に日本協会公認B級コーチのライセンスを取得済みで、今後は子ども向けのサッカースクールなどで指導者の経験を積む。「人のために何かを変えられるプレーを見せる選手を育てたい」というのが次の目標だ。

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