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斎藤 不完全燃焼に涙 女子1000準々決勝敗退

スポーツ | 神奈川新聞 | 2018年2月23日(金) 02:00

女子1000メートル準々決勝のレースを終えた斎藤仁美=江陵(共同)
女子1000メートル準々決勝のレースを終えた斎藤仁美=江陵(共同)

 平昌冬季五輪第14日(22日)ノルディックスキー複合団体が行われ、渡部善斗(北野建設)、永井秀昭(岐阜日野自動車)、山元豪(ダイチ)、渡部暁斗(北野建設)の日本は、前半飛躍3位から後半距離で順位を下げて4位となり、1994年リレハンメル五輪優勝以来のメダル獲得はならなかった。ドイツが金メダルを獲得した。
 
 スノーボードの新種目、女子ビッグエア決勝は16歳の岩渕麗楽(キララクエストク)が4位、藤森由香(アルビレックス新潟)が7位、鬼塚雅(星野リゾート)は8位だった。

 アルペンスキー男子回転の湯浅直樹(スポーツアルペンク)は2回目に途中棄権。アンドレ・ミレル(スウェーデン)が初優勝した。

 スピードスケート・ショートトラックの男子500メートルで坂爪亮介(タカショー)は8位。男子5000メートルリレーの日本は5~7位決定戦で7位だった。バイアスロン女子24キロリレーは立崎芙由子ら自衛隊4人の日本が17位だった。

 アイスホッケー女子決勝は米国がカナダを破り、5大会ぶり2度目の金メダルを獲得した。

次世代へ無形の財産


 レース後の表情に悔いが残る。女子1000メートルの斎藤仁美は準々決勝敗退。前回のソチ五輪の日本代表選考では次点の6番手で失意を味わい、「絶対に行けるんだ」との一念でたどり着いた初の大舞台を終えた。

 相模原市出身。27歳の長女・仁美をはじめ、きょうだい4人がショートトラック競技に打ち込んできた。

 同じく今大会の男子代表に選ばれた次男・慧は、大会序盤のドーピング検査で陽性反応を示したことからチームを離脱。予期せぬ事態に仁美の心の動揺は計り知れないが、家族全員が「潔白」を信じ、本人も目の前のレースに集中した。

 母の美奈子さん(54)は幼い頃の仁美を「体が小さいから試合に負けるし、よく泣いていた。でも、きょうだい全員が同じ方向を見て、こつこつとやってきた」と振り返る。決して諦めないひたむきさが、少女にはあった。

 仁美は言った。「自分には突出した強みはない。スピード、体力、戦略、全てのバランスが取れて初めて勝負できる選手」だと。だからこそ不断の努力で夢をつかんだ姿に、小学生時代から技を磨いた相模原スピードスケートクラブ(相模原SSC)の若き後輩たちも「私も五輪に行きたい」と希望に目を輝かせているという。

 メダルには届かなかったが、地元の星は無形の財産を次世代へ残した。

終盤 接触し失速


 女子1000メートル準々決勝の斎藤は

 
 

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