
サッカー女子・プレナスなでしこリーグ1部のノジマステラ神奈川相模原は5日、元日本代表FWで昨季限りで退団した大野忍(36)=座間市出身=が現役を引退すると発表した。「なでしこジャパン」の一員として2011年のワールドカップ(W杯)ドイツ大会優勝や12年ロンドン五輪銀メダル獲得などに貢献した。
12日に東京都内で会見予定で、既に日本協会公認B級コーチのライセンスを取得済みという。ノジマを通じ、「1999年からプロサッカー選手として、海外クラブも含め、たくさんの人にお世話になった。今後はこれまでの経験を(生かして)指導者という立場で貢献していきたい」とコメントしている。
大野は99年、日テレの選手として当時15歳でデビュー。その後もINAC神戸やリヨン(フランス)、アーセナル(イングランド)など国内外を渡り歩き、2018年から2シーズンはノジマでプレーした。リーグ戦通算320試合に出場し、歴代最多の182得点を記録した。
日本代表には03年に初選出され、W杯には07年中国大会から3大会連続で出場。日本が初優勝した11年に続き、15年カナダ大会でも準優勝に輝いた。国際Aマッチ通算139試合出場40得点。