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夢舞台で輝け 【平昌五輪2018】

スポーツ | 神奈川新聞 | 2018年2月8日(木) 15:17

写真左から、好調を維持しながら「最高の状態で夢の舞台に立ちたい」と話す斎藤仁美、「チームジャパンのために戦う」と意気込む斎藤慧(中央)=神奈川大学提供
写真左から、好調を維持しながら「最高の状態で夢の舞台に立ちたい」と話す斎藤仁美、「チームジャパンのために戦う」と意気込む斎藤慧(中央)=神奈川大学提供

メダルに挑む県内勢



 日本選手団も現地入りし、いよいよ平昌冬季五輪が9日に開幕する。県勢の注目選手は、スピードスケート・ショートトラック競技の斎藤仁美(オーエンス)、慧(神奈川大)きょうだい。スノーボード・ハーフパイプ競技からは戸塚優斗(ヨネックス、光明相模原高)が出場する。それぞれ初の晴れ舞台で、誇りを胸にメダル獲得へ挑む。

認め合うきょうだい
感謝を示し戦う


 昨年12月の五輪代表最終選考会を兼ねた全日本選手権。斎藤仁美、慧はそろって代表入りを決め、夢に見た大舞台への切符を手にした。


好調を維持しながら「最高の状態で夢の舞台に立ちたい」と話す斎藤仁美(中央)
好調を維持しながら「最高の状態で夢の舞台に立ちたい」と話す斎藤仁美(中央)

 同選手権の女子1000メートルを制して総合3位に食い込んだ仁美は、この種目の選考3大会でランキングトップ。慧は同選手権こそ総合13位と振るわなかったが、それまでの選考レースで安定した成績を積み重ね、滑り込みの5番手で代表入りした。

 ショートトラック界の「斎藤きょうだい」-。長女の仁美をはじめ、長男・悠(フォーカスシステムズ)、次男・慧、三男・駿(麻溝台高)が競技に打ち込む。

 仁美にとって、平昌への道程は決して平たんではなかった。4年前のソチ五輪代表選考会では次点の6番手で失意を味わった。しかし、「試合後に『やりきった』ではなく、五輪には絶対行けるんだという強い気持ちが残っていた」と再びいばらの道を歩んできた。

 この1年は足元を見つめ直して基礎的な滑走姿勢を反復練習し、フォーム固めを徹底してきた。その成果がワールドカップ(W杯)での好結果にもつながっている。

 昨年は約半年間、多くのメダリストを輩出している韓国へ武者修行に赴いた。技術面のみならず、現地リンクの氷の特性も体に染み込ませ、本番へ自信を深める。


「チームジャパンのために戦う」と意気込む斎藤慧(中央)=神奈川大学提供
「チームジャパンのために戦う」と意気込む斎藤慧(中央)=神奈川大学提供

 慧は、現役の神奈川大生として初の冬季五輪代表となった。

 時速40キロを超える世界で、数センチ単位のフォーム修正を欠かさない。これまでは格上の選手に気後れすることもあったが、「誰かがレースを動かすのではなく、自分が主体となって動かす」という駆け引きも成長。男子5000メートルリレーで出場の可能性があり、「出られれば、チームジャパンがメダルを取れるよう全力を尽くす」と誓う。

 栄光も挫折も、普段は互いに語らうことはないが、仁美は「初めて代表のユニホームを着たのは慧が先。弟に引っ張られてきた」。慧は「姉は自由人というか、行動力がすごい」と認め合う。

 家族の力を結集し、いざ憧れの地へ。仁美は思いを巡らせる。「きょうだいがいるから頑張れるし、他人では味わえないパワーの共有がある。親には今までの感謝を示しながら戦いたい」


家族全員の思いを乗せて五輪で戦う斎藤仁美(右)と慧=神奈川大学
家族全員の思いを乗せて五輪で戦う斎藤仁美(右)と慧=神奈川大学

 さいとう・ひとみ 2011年、12年の全日本選抜選手権総合優勝。17年世界選手権3000メートルリレー3位。同年12月の全日本選手権女子1000メートル優勝、総合3位。神奈川大-オーエンス。152センチ、48キロ。27歳。相模原市中央区出身。
 さいとう・けい 2013、14年の世界ジュニア選手権で3000メートルリレー3位。17年9月のワールドカップ(W杯)派遣選手選考競技会で代表入り。同年12月の全日本選手権総合13位。光明相模原高-神奈川大。161センチ、55キロ。21歳。相模原市中央区出身。


16歳 期待の新星
大技エアに注目


 スノーボード界に新星が現れた瞬間だった。

 昨年3月、15歳で全日本選手権ハーフパイプを初制覇し、同年9月にニュージーランドで開かれたワールドカップ(W杯)開幕戦でいきなり優勝。華々しいデビューに、戸塚は「ナショナルチームで育成選手から強化選手になり、周りの目も変わった」と振り返る。その後もW杯で表彰台に上がり続け、今年1月にスイスで行われたW杯で2位に入り、五輪行きを決めた。


世界トップクラスの実力を持ち、メダル獲得の期待がかかる戸塚(共同)
世界トップクラスの実力を持ち、メダル獲得の期待がかかる戸塚(共同)



 2歳からスノーボードを始め、小学2年時からハーフパイプ競技ひと筋。今や世界各地を転戦しており、光明相模原高に通う時間も「なかなかないですね」と苦笑いする。

 突出したバランス感覚から繰り出す大技のエアに注目が集まる。縦2回転、横4回転の高難度「ダブルコーク1440」の精度を高めており、平昌五輪でも披露するつもりだ。

 トリノ、バンクーバー五輪の金メダル獲得などスノーボード界の生ける伝説、ショーン・ホワイト(米国)を戸塚は「神様」と仰ぎ見るが、その力量は肉薄してきている。

 16歳で初の五輪出場にも「年齢は全然気にしない」と言う戸塚は、本番に向け「自分を知ってもらう機会」と気負いはなし。そして、地元横浜への感謝も忘れない。「神奈川から(同競技の)五輪選手はいないので、その分も頑張りたい」。世界のトップまで一気に駆け上がる。

 とつか・ゆうと 2017年3月の全日本選手権初制覇。同年9月のワールドカップ(W杯)で初出場で勝利し、18年1月のW杯(スイス)で88・25点で2位、今季の種目別総合優勝。光明相模原高、ヨネックス所属。168センチ、58キロ。16歳。横浜市旭区出身。


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