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チーム神奈川、強力布陣で上位狙う 全国都道府県対抗女子駅伝

スポーツ | 神奈川新聞 | 2018年1月12日(金) 14:25

 新春の都大路を駆ける第36回全国都道府県対抗女子駅伝は14日、京都市の西京極陸上競技場発着コース(9区間、42・195キロ)で行われる。昨年は7位入賞と健闘したチーム神奈川。期待が高まる今回も、社会人選手を筆頭にタレントをそろえ、3位以内を目標に掲げて挑む。

鍵握る序盤の走り


 「1、2区で一般社会人選手が流れをつかみ、その流れに高校、中学生が乗る戦法。昨年のイメージをその通りに再現したい」。安養寺俊隆監督(52)の頭には、既に青写真が描かれている。

 中盤ではトップにも立った昨年は、1区森田香(パナソニック)が区間3位、2区佐藤(立命大)が同2位、4区出水田(立大)も同3位の好走で前半に流れを呼び込んだ。

 昨年11月の全日本実業団女子駅伝で、2位と大躍進したパナソニック勢の存在が心強い。同大会で区間賞を獲得した森田香、堀らの走りが、今回のレースで鍵を握るのは間違いない。

 高校生だって負けていない。全国高校駅伝に出場した白鵬女子高から西山、吉村が選出。安養寺監督は「勢いがあり、乗りに乗ってる」と2年生エース吉村を評価する。

 そのライバルに、県高校駅伝で屈した荏田高の大谷は、高校3年間の積み重ねを出し切る集大成として意気込む。同じく金沢高3年のリンズィーは5回目のメンバー入りで経験豊富だ。

 社会人・大学生は高校生を、高校生は中学生をフォローする「思いやり駅伝」を掲げる。監督いわく「(県のシンボル)カモメのように伸び伸びと走ってほしい」。

 駅伝はチームワークが肝要だ。選手が所属、世代を超えてコミュニケーションを取り、一丸となって昨年以上の上位を狙う。


西山と大谷
ライバル 今春から仲間に


 これも縁だ。西山(白鵬女子高)と大谷(荏田高)は今春卒業後、ともに松山大で競技を続ける。

 県内の覇権を争うライバル校同士。西山は「個人的にずっと話したいと思っていた」、大谷は「切(せ)磋(っさ)琢(たく)磨(ま)して頑張りたい」と互いを見合った。

 2人とも今大会を集大成の場に位置付けるが、異なる曲折があった。

 西山は昨年2月、骨盤を痛めて離脱。走れなかった時期があった。大谷も1、2年時に故障に泣かされた。共通するのは、決して腐らず地道に取り組んできた姿勢だ。

 174センチの上背が武器の西山は、ストライド走法の完成のために体幹トレーニングで歩幅を広げてきた。県高校駅伝では2区の区間記録に5秒まで迫る好走を見せた。

 対照的に、161センチの大谷は持ち前のスプリント力に加え、持久力を養い、昨夏の全国高校総体で1500メートル、3000メートル出場を果たした。

 社会人選手は有力者ぞろいだが、上位入賞には当然、高校生の力が欠かせない。西山は「1年生の頃から、ここを目標にしてきた。自分で手にしたチャンスを生かしたい」。大谷も「全国との競り合いに挑み、神奈川の優勝に貢献したい」。それぞれの思いを胸に本番を迎える。

 
 

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