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軟式野球で成年男子初V いわて国体

スポーツ | 神奈川新聞 | 2016年10月6日(木) 02:00

【軟式野球 成年男子決勝】初優勝を果たし、喜びを爆発させる神奈川ナイン =洋野町のオーシャン・ビュー・スタジアム
【軟式野球 成年男子決勝】初優勝を果たし、喜びを爆発させる神奈川ナイン =洋野町のオーシャン・ビュー・スタジアム

 第71回国民体育大会「2016希望郷いわて国体」第5日は5日、岩手県洋野町のオーシャン・ビュー・スタジアムなどで行われ、軟式野球成年男子で神奈川(日立オートモティブシステムズ厚木)は決勝で奈良を6-1で下して優勝した。県勢の制覇は種別が2008年に成年男子に一本化されてから初めて。

 そのほかの県勢は、馬術少年団体障害飛越で竹田瑞基(東京・東農大一高)清水茉理香(聖園高)組が準決勝で群馬に敗れて3位だった。3連覇を狙っていたサッカー少年男子は準決勝で大阪に1-2で敗れ、6日の3位決定戦に回った。卓球少年女子は準決勝で大阪に2-3で惜敗した。

 セーリング成年女子セーリングスピリッツ級の矢口梨絵(ノースセールジャパン)馬渡凪沙(法大)組は4位入賞。テニス少年男子は5位に食い込んだ。

 また、特別競技の高校野球硬式の決勝は履正社(大阪)が広島新庄を14-6で下して初制覇。団体総合で争われた体操の少年女子は、リオデジャネイロ五輪団体総合4位の宮川紗江(西武台高)を擁した埼玉が219・200点で勝ち、同五輪代表の杉原愛子(梅花高)が出場した大阪が217・150点で2位だった。少年男子は千葉が353・850点で4連覇した。

★チーム一丸 声援力に
 1年越しの思いが結実した。軟式野球成年男子は昨年準優勝の神奈川が頂点に立ち、主将の小猿は「人生初の国体優勝。めちゃめちゃうれしい」と仲間たちと歓喜の抱擁を繰り返した。

 決して楽な戦いではなかった。逆転で制した準決勝に続き、この日は六回まで快音が響かないどころか出塁もできない。それでも、キャプテンを中心に「いつか必ずいけるぞ」と士気を高めていたという。

 0-0の七回だった。先頭打者の不破が一塁内野安打でついに突破口を開くと、5長短打に失策と死球が絡んで一挙6得点。好投の奈良の先発投手をのみ込んだ。

 日立オートモティブシステムズ厚木を主体に編成した前回は、決勝で0-6の完敗。同社軟式野球部の監督で、今大会は監督登録ではないながら実質的にチームを率いた佐野賢三氏(37)は「この1年間、あの時のリベンジをするためにやってきた」と話す。

 大会前には台風10号による豪雨で大きな被害を受けた岩手県久慈市内で支援に取り組んだ。その活動は現地のメディアにも取り上げられ、選手たちは地元の観客から「ありがとう」などと声を掛けられたという。

 ひときわ大きな歓声を浴びたこの日。ヤクルトでプレーした主砲の曲尾は「見てくれている人がいるんだなと。より一層、力になりました」と感謝した。

 雪辱の思いやボランティア活動を通じて「この大会でチームが初めて一つになれた」とは主将小猿。優勝以上に大きなものを得た国体だった。

 
 

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