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ライフル射撃・少年女子エアライフル立射
エアライフル・谷中が念願の初栄冠 いわて国体

スポーツ | 神奈川新聞 | 2016年10月4日(火) 02:00

【ライフル射撃 少年女子エアライフル立射決勝】優勝を決め、笑みを浮かべる谷中=八幡平市の旧市立田山中学校特設会場
【ライフル射撃 少年女子エアライフル立射決勝】優勝を決め、笑みを浮かべる谷中=八幡平市の旧市立田山中学校特設会場

 第71回国民体育大会「2016希望郷いわて国体」第3日は3日、岩手県八幡平市の旧市立田山中学校特設ライフル射撃場などで行われ、県勢はライフル射撃の少年女子エアライフル立射で谷中友美(高木学園高)が優勝を果たした。

 馬術の成年女子ダービー競技では今村そよ香(BUMEquine)が準優勝。日立の単独チームで臨んだソフトボール成年女子は、準々決勝で延長八回の末愛知に6-7でサヨナラ負けを喫し、3連覇を逃した。

 相撲少年男子個人決勝トーナメントでは慶応高1年の中村隼輔が16強入りした。

 特別競技の高校野球硬式の準々決勝は鳴門(徳島)が夏の甲子園大会優勝の作新学院(栃木)に12-11で逆転勝ちし、準決勝に進んだ。

 フェンシングのフルーレ団体の成年男子は地元岩手が初優勝、成年女子は熊本が2連覇した。重量挙げの成年男子105キロ超級は野中雅浩(大分・法大)がトータル375キロで勝ち、少年男子53キロ級は平井海斗(埼玉・羽生実高)がトータル213キロの大会新記録で制した。

両親に満面の笑み




 クールに保っていた顔から、涙があふれた。「県外の大会ではずっと2番、3番。やっとこの日が来た」。ライフル射撃少年女子エアライフル立射の谷中が高校最後の大会で念願の初栄冠だ。

 2人が大会新をマークした予選を5位通過。それでも「自分はファイナルの方が点数を取れる」という強心臓は序盤でトップに立つと、その座を明け渡さない。「最初に貯金をつくれたし、連続して当てられたのでいい調子だなって」。ライバルを寄せ付けなかった。

 初めて大会に招いたという両親に満面の笑みを送り、先輩たちと涙の抱擁。それこそ憧れていた青春だった。「汗をかいて仲間同士で抱き合う姿」を、うらやましくて思っていたが、運動は苦手。そんなときに出合ったのが射撃だったという。

 追い掛ける存在も大きかった。高木学園高に入学すると2学年上には前日の成年女子エアライフル立射を制した一ノ渡(法大)がいた。「お世話になったし、いつも目標だった」。全国大会や国体で活躍する姿を目にし、2年後には自分もと決意を固めてきた。

 有言実行を果たし、ようやく同じ景色を見ることができた。そして来春、先輩と同じライフル射撃の強豪法大に進み、新たな頂を目指す。「これからも向上心を持って臨みたい」。いつか追い越したい背中がある。

 
 

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