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セーリング 土居一斗
【Road to 2020 KANAGAWA】新たなチームで進撃 

スポーツ | 神奈川新聞 | 2017年11月29日(水) 02:00

新コンビで浮上を狙う土居一斗(左)・木村直矢組=10月、愛知県蒲郡市沖
新コンビで浮上を狙う土居一斗(左)・木村直矢組=10月、愛知県蒲郡市沖

 経験を積んだだけでは終われない。土居にとってリオデジャネイロは雪辱の糧となる海だった。

 今村公彦と組んだリオ五輪。妹で女子レーザーラジアル級の愛実と初めて、きょうだいで乗り込んだ大舞台だったが、世界の壁は厚かった。17位で決勝のメダルレース進出には届かなかった。

 「五輪に向けて周りのレベルが上がる中で、ついていけなかった」と土居。すぐに4年後へ切り替えられたわけではない。ただ、「しばらくヨットに乗らない時間もあっていろんなリフレッシュもしていたら、悔しさも出てきた」。新たに4学年下の木村とタッグを組み、2020年へ舵(かじ)を切った。

 7月の470級世界選手権で日本勢最高の11位。10月のW杯は当初5位でフィニッシュも他チームのルール違反が発覚し、最終順位は3位となった。それでも、もちろん満足はできないだろう。

 国内で最も競争が熾烈(しれつ)な男子470級。W杯では磯崎哲也・高柳彬組が2位となり、続く江の島オリンピックウイークでは、高山大智・今村組が銀メダルをつかんだ。現状、土居・木村組は両チームの後を追う立場。ただ、道は険しいからこそ、乗り越えた先に得るものは大きい。

 「前回は言いたいことも半分言えずだったけど、今は年下のわりに言ってくれる。強気なので助かってます」と土居が言えば、木村は「困ったときに頼れる存在。個人のレベルを土居さんに近づけるように全てのことを吸収して進んでいる」。若きセーラーには日々の前進がある。

 思えばリオへの道程もかすかな可能性を追い続けた先に開けた。残り2年半。「次は前回の反省を踏まえてもっといい準備ができるんじゃないか。足りなかった何かを詰めていく」。進撃はこれからだ。

どい・かずと セーリング男子470級特別強化対象選手。アビームコンサルティング所属。横浜中-福岡第一高-日本経大出。今村公彦(JR九州)と組み、2014年仁川アジア大会で銀メダル。リオ五輪では17位だった。木村直矢との新コンビで臨んだ17年7月の470級世界選手権では11位。175センチ、65キロ。横浜市金沢区出身。25歳。

 
 
 
 

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