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明治神宮大会
投手陣底上げ必須 4年連続神奈川勢届かず

スポーツ | 神奈川新聞 | 2017年11月7日(火) 14:51

11季ぶりのリーグ優勝で関東地区選手権大会に挑んだ関東学院大は関(36)や古寺(左)ら1年生スラッガーが躍動した=サーティーフォー相模原球場
11季ぶりのリーグ優勝で関東地区選手権大会に挑んだ関東学院大は関(36)や古寺(左)ら1年生スラッガーが躍動した=サーティーフォー相模原球場

 2日にサーティーフォー相模原球場で閉幕した大学野球の関東地区選手権大会。神奈川リーグから出場した関東学院大、神奈川工大はともに初戦で敗れ、県勢の明治神宮大会への道は4年連続で断たれた。同リーグ各大学の監督は、投手陣のレベルアップが不可欠と受け止め、巻き返しを誓う。
 

層の薄さ露呈


 11季ぶりにリーグ戦を制し、同選手権に挑んだ関東大は上武大に惜敗した。相手のエース宮川哲(4年)の最速149キロの直球の前に12三振を喫し、4-5で競り負けた。鈴木聡監督(46)は「投手力の圧倒的な差が敗因」と振り返る。

 創部42年目で初めて秋のリーグ2位と躍進し、初出場だった工大も、日体大の東妻勇輔(3年)に6回を3安打7三振に封じ込められるなど完封負け。東妻は最速152キロの直球を武器に首都リーグでノーヒットノーランを達成している豪腕で、工大の新田晃司監督(43)は「スピードのある絶対的エースが神奈川リーグには不在」と、対戦経験のない高レベルの投手を相手に苦戦を強いられた。

 今春王者で、ここ数年はリーグをけん引している桐蔭横浜大も、昨年の両輪だった高橋拓巳(日本生命)、齋藤友貴哉(ホンダ)が抜けた後の投手陣の層の薄さが浮き彫りとなった。齊藤博久監督(51)は「リーグ戦を活性化できず、責任を感じる。レベルの底上げができていない」と話す。
 
 

下級生に期待


 それでも、楽天から今秋ドラフト4位指名された左腕渡辺佑樹(4年)を育てた横浜商大の佐々木正雄監督(69)は「若手が力をつけることでチームの土台ができる。来年以降はもっと上を目指せるはずだ」と強調する。

 今年は関東大の4番関龍摩(1年)が打率4割7分7厘をマークし、久保田倫太郎と福本裕亮が2年生二枚看板としてけん引。関東第一高で中軸を担った長嶋亮磨(2年)が工大のリードオフマンに定着するなど、1、2年生の活躍が目立った1年だった。

 2014年に全日本大学選手権で神奈川大が準優勝して以来、県勢は全国の表彰台から遠ざかっている。来年こそ熾(し)烈(れつ)な優勝争いにもまれ、全国の頂点に輝くことを期待したい。


創部42年目でリーグ2位をつかみ、関東地区選手権に初出場した神奈川工大は優勝した日体大に初戦で敗れた=サーティーフォー相模原球場
創部42年目でリーグ2位をつかみ、関東地区選手権に初出場した神奈川工大は優勝した日体大に初戦で敗れた=サーティーフォー相模原球場
 
 

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