2冠達成 五輪も視野
2位との差は3秒14。後続がまだ懸命にゴールへと突き進む中、男子400メートル個人メドレーを制した日大の小方はプールから顔をのぞかせ、人さし指を突き上げた。
「タイム的には少し悔しい」と言う1年生スイマーの勢いを、誰にも止められない。「前半で抑えたら勝てない。ガンガンいく」。バタフライでトップに立ち、続く背泳ぎで2番手を2秒以上も突き放す。平泳ぎ、自由形と独り旅で、同種目200メートルとの2冠達成だ。
「全種目泳げちゃうから始めた」というメドレー。初の大舞台で栄冠を極め「2バタ(200メートルバタフライ)とか2ブレ(同平泳ぎ)でも上を目指したい」という新たな意欲ものぞかせた。