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パワーリフティング
「限界を追求、楽しい」 湯河原町の職員が世界に挑む

スポーツ | 神奈川新聞 | 2019年6月16日(日) 20:01

全日本選手権に出場し、バーベルを持ち上げる鈴木さん(本人提供)
全日本選手権に出場し、バーベルを持ち上げる鈴木さん(本人提供)

 パワーリフティングの日本記録保持者が湯河原町役場にいる。町職員の鈴木喜稀(よしき)さん(26)。大阪府で4月末に行われた全日本選手権に出場し、一般男子93キロ級で2連覇を果たした。秋には世界大会に臨む身長163センチの力自慢は「いずれ世界でメダルを取って湯河原の名を広めたい」と夢を膨らませている。

 パワーリフティングは、バーベルを肩に担いで屈伸する「スクワット」、ベンチ台の上であおむけになってバーベルを上げる「ベンチプレス」、床に置いたバーベルを腰の位置まで引き上げる「デッドリフト」の合計重量を競う。全日本選手権には、1年以内に3種目の合計が標準記録(93キロ級は700キロ)を超えている選手が出場できる。

 鈴木さんは昨年6月の大会で3種目計870キロを記録して優勝。今回は計890キロをたたき出した。

 もともとはサッカー少年だった鈴木さんだが、競技を始めたきっかけは高校1年の春にさかのぼる。校内の陸上大会で肉離れを起こし、足にギプスを着ける状態が2、3カ月続いた。「上半身は鍛えられる」と、ベンチプレスに取り組んだ。

 次第に持ち上げられる重量が増え、楽しさを覚えた。2年生の春にベンチプレスの県大会に初めて出ると、ジュニア部門でいきなり優勝。素質を見込んだ競技関係者から勧められてパワーリフティングを始め、3年生の時には高校生の全日本大会で準優勝した。サッカーとの両立を続けていたが、「専念すればどれだけ記録を伸ばせるんだろう」と大学進学後は一本に絞った。

 卒業した2016年に地元の同町役場に入庁。現在は税などの滞納徴収業務に従事する。週3回、勤務終了後に小田原アリーナ(小田原市中曽根)でトレーニングに励む。週に1度は入る地元の温泉も心身を癒やす貴重な場だ。


全日本選手権で優勝した鈴木さん =湯河原町役場
全日本選手権で優勝した鈴木さん =湯河原町役場

 昨年出場した世界大会は、計872・5キロで自身の日本記録(当時)を更新したものの9位。優勝したウクライナの選手は計1トンを超え、“世界の壁”を痛感した。

 今年10月にアラブ首長国連邦・ドバイで開催される世界大会での目標は「93キロ級では日本人初の900キロ台」。74キロ級だった高校や大学の頃には想像もしなかった数字だが、「今も伸びている実感がある」と自信を見せる。計950キロを超えればメダルも見えてくるという。

 パワーリフティングの魅力を「フォームの工夫などちょっとしたことで重量が伸び、自分がどれだけ持ち上げられるか限界を追求するのが楽しい」と話す鈴木さん。「将来は1トンを目指したい。自分が活躍することで、パワーリフティングと湯河原の知名度を上げていきたい」

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