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サーフィン 見せ方発信に課題
【ニューウエーブ】東京五輪待つ追加3種目(3)

スポーツ | 神奈川新聞 | 2017年7月6日(木) 11:48

湘南を発祥地とするサーフィン。半世紀かけ脈々と文化を根付かせてきた=湯河原町の吉浜海岸
湘南を発祥地とするサーフィン。半世紀かけ脈々と文化を根付かせてきた=湯河原町の吉浜海岸

 「今までスポーツとして見られることはほとんどなかった。一昨年くらいからスポーツ競技としてカテゴライズ(分類)され始めた。五輪が先になったが、注目されたのはいいきっかけかな」。日本サーフィン連盟地域活動委員長で茅ケ崎サーフィン協会の寺尾恵一理事長の言葉は熱を帯びる。

 日本での起こりは1960年代までさかのぼるという。駐留米国人が湘南の海で波に乗る姿を模倣し、広まった。ただ、人気のマリンスポーツとして認知されながら、スポーツそのものよりもファッションやカルチャーとしての側面が注目されてきた歴史がある。

 「スポーツ競技として確立はされているが、社会的認知の部分でより強固なものにしていかないと」。同連盟は東京五輪を見据え、競技の認知度アップや助成金による予算拡充などを図るため日本体協への加盟を模索。全国最多の7支部がある県内も統括組織を設立し、県体協への加盟準備を進めている。

□ ■ □ ■ サーフィンが育んできた文化は、ややもすれば閉鎖的とみられてきた。海岸近くに住むサーファーが地元の海を守っていくというローカリズム(地域主義)。行政や地元と折衝を重ねた末に秩序を守り、サーフィンができる環境を築いてきた。

 地元のサーファー以外には開放されていないポイントもあるという。だが、排他的かと言えばそうではない。

 「今、サーフボードはインターネットでも買える。そこで勝手に海に入ってけがした、おぼれたというのが一番怖い」とは同連盟湘南西支部の柏原亮介支部長。「他の海に入ったときに地元の人に一声掛けるというのもローカルルール。輪の中に入っていけば何も問題はない。私自身、そこで怖そうな人がいたらあいさつするしね」

 競技が伝えられて半世紀。時代の移ろいとともに少しずつ変化しているという。第1世代は60代、70代を迎えている。寺尾さんは「10年後、この海を誰が守るのという危機感もある。町おこし的にビジターや住む人を増やしたりという風に方向転換している所もある」。そうした潮流の中で来る2020年。スポーツとしての市民権を得る格好のタイミングだ。

□ ■ □ ■ 「マイナースポーツはどれもそうだと思うが、見に来る人は関係者がほとんど。海岸を散歩している人が見て分かるかと言えばそうではない」。見どころをいかに発信していくかも課題だ。

 理想型がある。米国の西海岸、ハワイ、豪州…。世界的なポイントで行われる大会では、一般市民も熱視線を送る。

 「このチャンスをいかに生かすか。サーフィンが競技として洗練されて『面白い競技だね』『どっかでやっていないかな』となればいいなと思う。もうちょっと先だと思うけど」。ビッグウエーブを黙って見逃す手はない。

サーフィン 世界に3500万人を超える愛好者がいるとされ、ファッション性が高いマリンスポーツとして人気がある。競技としては海岸だけでなく、人工波をつくる技術を用いて湖などでも実施可能という。東京五輪では「ショートボード」が採用され、波を乗りこなすライディングの点数によって勝敗を決定。技の難易度や創造性、革新性などを総合して複数の審査員が採点する。

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