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神奈川と東北の500人躍動
中学でもトライを 小田原で小6ラグビー大会

スポーツ | 神奈川新聞 | 2019年2月16日(土) 17:00

ボールをつなぐ福島県ラグビースクール選抜チームの選手(中央)=城山陸上競技場
ボールをつなぐ福島県ラグビースクール選抜チームの選手(中央)=城山陸上競技場

 ラグビーに長く親しむきっかけにしてもらおうと、小学6年生を対象にした大会「第9回県ミニラグビーファイナルカップ」が16日、城山陸上競技場(小田原市城山)で始まった。県内や東北のラグビースクールから計約500人が参加。9月開幕のラグビーワールドカップ(W杯)を前に機運が高まる中、体をぶつけ合い、積み重ねてきた交流をさらに深めた。県ラグビーフットボール協会の主催で17日まで。

 小学校卒業と同時にラグビーから離れる子どもが多い中、進学後もプレーを継続する後押しをしようと、2011年に初開催。東日本大震災後は被災地のスクールを応援しようと募金活動を始め、12年以降は福島や岩手の子どもたちを招き県内の選手宅でホームステイするなど、被災地と県内の子どもたちが友情を深める場にもなってきた。

 この日、三つのスクールでつくる福島の選抜チームは横浜ラグビースクールなどと対戦。予選リーグで敗れたが、試合後は「空いているスペースが見つからなかった」「圧力がすごかった」などと“ノーサイド”の精神でたたえ合った。

 福島選抜のキャプテン、日向寺堪大さん(12)=福島県いわき市=は「外に回すプレーを見習いたい」と試合を振り返り、相模原市内でのホームステイについては「初めての土地で不安もあるけど楽しみ」とはにかんだ。

 監督の柳田是基さん(45)によると、東京電力福島第1原発事故後、半年ほどは屋外に出ることができず十分な練習ができない中、子どもの人数も避難などで減少。現在は原発近辺以外の地域では以前のように練習できるようになり、W杯効果もあって選手が増えている。

 柳田さんは「この大会への参加をきっかけに進学後もラグビーを続けている子どももいる。神奈川の選手はレベルが高いが、今回の経験を指導に生かし、来年こそは勝ち上がりたい」と意気込んだ。

 大会では、W杯開催都市の横浜と岩手の交流会も昨年に続き実施。大会の開会式にはスペシャルゲストとしてラグビー元日本代表の伊藤剛臣さんが登場し「全力でプレーできるよう応援している」と激励した。大会は神奈川新聞社やtvkが後援。17日はトーナメント戦などが行われる。

 
 

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