
明治安田J2第20節は25日、ニッパツ三ツ沢球技場で横浜FC-湘南の「神奈川ダービーマッチ」が行われる。午後6時キックオフ。首位福岡とは湘南が勝ち点差なしの2位で、横浜FCも同5差の3位で追走。勝ち点3を奪い、混戦の優勝争いへ弾みをつけるのはどちらのチームか。
★接戦制す守備力 横浜FC
1年でのJ1復帰を誓う湘南にとって、勢いをさらに加速させるための重要な一戦だ。
6月は2勝1分けと着実に勝ち点を積んだ。4バックと3バックを併用し、相手に走り勝ち、球際に負けない「湘南スタイル」を土台にした新たな攻撃を模索。副主将のGK秋元を中心とした守備の安定感に支えられ、発展途上ながら接戦をものにしてきた。
下部組織出身の18歳斉藤やU-20(20歳以下)日本代表の杉岡らの台頭が目覚ましく、成長と勝利の二兎(にと)を追いながら開幕から上位を維持する。
公式戦3試合連続で決勝点に絡む期待のルーキー杉岡は言う。「FC、(次節の)名古屋に勝てれば、かなり勝ち点差をつけられる。お客さんも入るだろうし、勝ちにこだわりたい」。長くJ2でくすぶる相手に、今季初の3連勝を見せつける。
★鍵握る好調FW 湘南
最近5試合は1勝1分け3敗とやや失速気味の横浜FC。背後には勝ち点3差の中に11位大分までの8チームが迫る大混戦で、負ければ一気に下位転落の可能性もある。「(前半戦の)ヤマ場と言えばヤマ場。リーグ全体を盛り上げるためにも差を縮めておかないといけない」と中田監督。上位の湘南を倒し、再び上昇気流に乗りたい。
攻撃のキーマンは2年目の外国人ストライカーのイバ。得点ランク単独トップ(13得点)に立ち、直近4試合で4ゴールと好調を維持する。
湘南は豊富な運動量をベースにした縦に速い攻撃が特長で、前回対戦した2014年は1-3、1-4と力の差を見せつけられた。主将佐藤は「(3年前に比べると)実力が抜けているわけではない。うちにも十分にチャンスはある」と勝機をうかがう。

