失意のレースを乗り越え、「ロードの駒大」復権へ態勢を整えている。今回からハーフマラソン(21・0975キロ)に変更された予選会をトップで通過し、続く全日本大学駅伝でも3年連続の4位。シード校と遜色のない力を示し、「(箱根は)3位以内に入る。それだけは言います」と大八木弘明監督(60)も力強い。
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〈第95回箱根駅伝〉中大、整えた戦力「上昇の契機に」
総合12位に終わった前回は、昨夏のユニバーシアード大会ハーフマラソン金メダルの片西が1区を区間3位で走ったが、その後は苦戦を強いられた。大黒柱の工藤(コニカミノルタ)がふらつくアクシデントもあり、9大会ぶりにシード権を逃す屈辱を味わった。
「エースとか誰か一人に任すのではなく、全員が堅実に戦えるチームを目指してきた」と大八木監督。夏場は各選手が月間1200キロを走破。体幹強化やクロスカントリーコースでの走り込みにも力を入れ、20キロを最後まで走りきるスタミナを蓄えた。