Jリーグ1部(J1)川崎の高畠勉監督(42)が、今季限りで退任する見通しとなったことが29日、複数の関係者の話で分かった。後任にはOBで元日本代表DFの相馬直樹氏(39)の就任が有力だ。
高畠監督は今季、ヘッドコーチから昇格して指揮を執ったが、チームは来月4日のリーグ最終戦を残して5位以下が決定。ヤマザキナビスコ・カップ、天皇杯全日本選手権を含めた目標のタイトル獲得に届かず、3年連続が懸かった来季のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)出場も逃した。
クラブは今季途中、北朝鮮代表FW鄭大世(26)、日本代表GK川島永嗣(27)らが海外移籍。戦力ダウンのハンディも考慮し、クラブ幹部も一時は続投の意向を固めていた。だが、勝負どころの今月に入って公式戦2勝1分け3敗と失速。来季も再びタイトル奪取を掲げる上で、指揮官交代で、てこ入れを図る模様だ。
後任候補の最有力に挙がる相馬氏は、J1鹿島で活躍した後、04年から2季、川崎に在籍。日本代表の左サイドバックとして1998年のワールドカップ(W杯)フランス大会に出場した。今季はJリーグの下部に当たる日本サッカーリーグ(JFL)、町田ゼルビアで指揮を執っている。
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