
Jリーグ1部(J1)川崎のブラジル人FWジュニーニョ(33)が、史上8人目のリーグ戦通算100得点へあと「2」に迫っている。今季の残り6戦で大台へ乗せれば、元日本代表FW三浦知良(43)=現J2横浜FC=を抜いて歴代2位のスピード記録となる。川崎の誇る「王様」はキング・カズを超えられるか―。
ジュニーニョは先月16日の山形戦で1得点後、左ふくらはぎを負傷。別メニューで調整を続けていたが、4日の紅白戦で主力組に戻った。6日のアウェー京都戦は3試合ぶりの先発が濃厚だ。
2003年の加入後、J1、J2で得点王1度ずつ。8季連続の2けた得点で計163ゴールを積み上げた=表右。ブラジル時代はウイングだったが、「日本に来て、ゴールを目指す形にプレースタイルを変えられたことが一番よかった」と振り返る。
9月に33歳となったいまも日本代表MF中村と並ぶ「クラブの顔」。今季は開幕前に故障して前半戦の出場はなく、引退を考えたほど追い込まれたが、7月以降は13試合11得点と復活した。
過去の100得点達成者は7人だけだが、ここまで169試合で98得点はウェズレイ(元大分)に次ぐハイペース。12月4日の今季最終戦までに達成すれば、三浦知を抜いて歴代2位となる計算だ。「いつもクラブのためにと思ってきた結果だし、ことしも上位にたどり着く能力はある」。あくまで勝利優先の姿勢は変わらない。
【】