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千葉国体:「無傷」でボクシングで連覇の井上尚選手、「五輪で金」目標/神奈川

スポーツ | 神奈川新聞 | 2010年10月5日(火) 10:58

【ボクシング少年男子ライトフライ級決勝】フットワークを生かし2連覇を果たした井上尚(左)
【ボクシング少年男子ライトフライ級決勝】フットワークを生かし2連覇を果たした井上尚(左)

千葉国体第10日の4日に行われたボクシング少年男子ライトフライ級。連覇を飾った神奈川の井上尚弥(相模原青陵高2年)の顔には傷一つ見えなかった。

決してアウトボクサーではない井上尚。「無傷」の勝利はそのスタイルの真骨頂だ。

第1ラウンド、接近戦から放たれた右フックを、体をひねるだけでかわすと、右のストレートから3連打。相手のレンジ内でも、優れた動体視力と反射神経で、紙一重でかわし、最短距離のパンチを当てる。

「悔しい思いをしましたから」。そう振り返るのはことしのインターハイ。優勝候補の呼び声も高かったが、準々決勝で敗退。この1カ月半、「相手に当てさせずに勝つ」を目標に、父でコーチの真吾さん(39)と、リング上での駆け引きや細かなバックステップなどに重点を置いて練習を積んできた。

終わってみれば、会場から拍手さえわく完勝。真吾さんは、相手にパンチを集められた第3ラウンドを「あれは0点」と厳しいが、それも「ロンドン五輪で金メダルを」という親子共通の目標があればこそ。11月の全日本選手権にも出場する井上尚は「今度は大学生も相手。落ち着いて自分の駆け引きを試してみたい」と意気込みを新たにしていた。

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