
Jリーグ1部(J1)横浜Mの日本代表MF中村俊輔は、8日にワールドカップ(W杯)メンバー発表前の最後の試合となる、アウェー浦和戦に臨む。7日は横浜市西区のマリノスタウンで最終調整し、「一つ前(のポジション)に出て、サイドで攻撃の起点をつくりたい」と、3試合ぶりの攻撃的MFとしての先発に意欲を見せた。
「(あしたは)最近と違うポジション。ボランチじゃない」と中村。ここ2試合、左足首痛の影響もあって守備的MFとして出場していたが、本来の2列目に戻る。
木村監督は「何かあったら基本に戻るって、ワシ言ってたろう」。完敗した5日の新潟戦を受け、チームのフォーメーションを開幕当初の4―4―2に戻すことを示唆した。
ふがいないチーム状況を尻目に、中村自身は前節に直接FKや、絶妙なクロスで決定機をつくるなど、調子を取り戻してきた。運命のW杯メンバー発表まであと2日に迫ったが、本人は「別に気にしない。(落選した)2002年だって、たまたまテレビつけて、たまたま見ただけ」と冷静を装う。
「派手なことをやろうとは思わない。マリノスのために、勝ち点3だけを考えている」。あくまでも目の前のチームの勝利を優先させ、チームのJ通算300勝を、代表入りへの最後のアピールにするつもりだ。
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