
陸上のセイコー・ゴールデングランプリ川崎は21日、川崎市等々力陸上競技場で行われ、男子棒高跳びのU20(20歳未満)日本記録保持者で荏田高出身の江島雅紀(日大)が5メートル50で2位に入った。
リオデジャネイロ五輪代表組では男子110メートル障害で法政二高出身の矢沢航(デサントTC)が13秒69で4位。小田原高出身で同400メートル障害の松下祐樹(ミズノ)も49秒82で4位だった。同三段跳びで桐蔭学園高出身の長谷川大悟(横浜市陸協)は15メートル62で8位に終わった。
男子100メートルは向かい風1・2メートルの条件の下、ケンブリッジ飛鳥(ナイキ)が10秒31で2位となった。ジャスティン・ガトリン(米国)が10秒28で制し、18歳のサニブラウン・ハキーム(東京陸協)は4位だった。
男子200メートルは藤光謙司(ゼンリン)が20秒93の3位、飯塚翔太(ミズノ)は21秒10の5位。400メートル障害は安部孝駿(デサント)が49秒20で2位に入り、世界選手権(8月・ロンドン)の参加標準記録を突破した。
女子100メートルの福島千里(札幌陸協)は11秒64で6位に終わった。同やり投げの海老原有希(スズキ浜松AC)は60メートル53で3位。
余力残して好記録
男子棒高跳びはU20(20歳未満)日本記録保持者の江島が5メートル50で堂々の2位だ。
この日一番の笑顔がはじけたのが5メートル50の試技だった。「風が強かったし、途中で足をつってしまったので欲張らずにいこうと思った」と普段より柔らかいポールを選択し、軽々と1回目でクリア。もはやつまずく高さではなくなった。
荏田高時代の1年前に、5メートル42で高校記録を塗り替えた大会だ。「昨年はここで高校新を出さなきゃとプレッシャーがあった。今年は楽しくできた。それが記録につながるのかな」。日大に入学し、心身とも一回り成長している。
余力を残して跳んだという好記録。国内トップに肩を並べられる5メートル70台も遠くはない。「今までは心のどこかで(5メートル70は)夢みたいな感じと思っていたが、今は現実味を帯びている」。2020年まで、目標を上げ続ける。
男子110メートル障害・矢沢 日本選手権、五輪と100パーセントの力を出せなかった昨年の反省を生かし、今年は意図的に状態を上げるのを遅らせている。日本記録突破の手応えも少しずつ出ているので、もう少し時間をください。
男子400メートル障害・松下 久しぶりに狙いにいった試合だったので悔しい。まだ苦しいシーズン。日本選手権までにもう一度鍛え直す。
男子三段跳び・長谷川 今季はスタートから出遅れているので、若干の焦りはあるが現実を受け止めてやるべきことをやるしかない。