再開試合、肉弾戦対策入念に/川崎F
スポーツ | 神奈川新聞 | 2009年10月7日(水) 00:22
Jリーグ1部(J1)川崎は6日、鹿島との「再開試合」(7日午後7時・カシマ)に向けて麻生グラウンドで調整した。川崎が3-1とリードした後半29分からスタートする、「16分間にこの1試合が凝縮される」(中村)リーグ初の短期決戦。捨て身のパワープレーを仕掛けてきそうな鹿島に対し、2点リードの川崎は「一人二役」の働きで応戦する構えだ。
調整の仕上げはセットプレー練習。相手ボールで始まる間接FKの場面を5度繰り返し、”キックオフ”のイメージを共有した。その後も左右のCKやロングスローの守備に徹したのは、「相手は点を取りにくるしかない」(川島)からだ。
「(ロスタイムを含めた)約20分間、走り続けるくらいの気持ちで戦う」と鄭大世。中断前に2得点を挙げたが、残り時間は相手ボールを徹底的に追い回す中盤並みの運動量が要求される。
ボランチ谷口も「体を張ることが一番大事。最初の5分で絶対に失点したくない」。その心構えはDFと同じ。再開後は伊藤、横山がセンターバックを組むが、肉弾戦に若干の不安を残す。身体能力の高い谷口が最終ラインをカバーする機会も増えそうだ。
不可解な中断から約1カ月。「勝って初めて、胸のつかえが取れるはず」と鄭大世は言う。残り時間を耐えれば、首位清水とは勝ち点1差に。川島も「タイトルを取るために、絶対に必要な勝ち点3」と勝利への強いこだわりを口にした。
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