来季ＡＣＬの「夢」あきらめず/横浜Ｍ
スポーツ | 神奈川新聞 | 2009年10月3日(土) 11:32
どこまでも前向きというか、往生際が悪いというか。木村監督が掲げる今季の目標は、あくまで来季のＡＣＬ出場権を得る３位以内。10位に低迷する現状にも、まったく揺らぐ気配がない。
連勝中とはいえ、数字的には極めて厳しい。昨季３位の名古屋が積み上げた勝ち点59に対し、鹿島、浦和を連破して、ようやくたどり着いた現在地が37。残り７試合を全勝して、やっと近づく計算で、今季一度も３連勝のない横浜Ｍにとっては至難の業だ。
だが、木村監督は「上位がもたついている今がチャンス」と大逆転に望みを捨てていない。目標を失いかねない選手を動機づける意味合いもあるだろうが、それ以上に「彼らがＡＣＬの舞台に立つ姿を想像してしまう」と話すから本気だ。
ＦＷ坂田、渡辺ら好調を維持する選手に目を細め、「精神的にも肉体的にもこちらの方が余裕がある。あえて引く必要もない」と指揮官。ＡＣＬ制覇という大きな夢を失った川崎に、畳み掛けるとすれば今。抜け殻となったライバルを踏み台に、夢見る権利を強奪する。
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