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コラム「コーナーキック」/消耗激しく足止まる

スポーツ | 神奈川新聞 | 2009年10月1日(木) 00:17

名古屋に準決勝進出を阻まれ肩を落とす川崎・鄭大世【9】、中村【14】ら川崎イレブン=瑞穂競技場
名古屋に準決勝進出を阻まれ肩を落とす川崎・鄭大世【9】、中村【14】ら川崎イレブン=瑞穂競技場

延長入り目前の後半残り2分。「試合の焦点」(関塚監督)だった左サイドを切り崩され、クロスボールからの混戦を名古屋FWケネディに詰められた。2戦合計3-4。反撃の時間はもう残されていなかった。

第2戦は前半だけで1-2。「1戦目を忘れ、90分間で勝ち切る」。関塚監督のプランに沿えばもう1点必要だったが、26日のリーグ戦を挟む過密日程。序盤から激しく打ち合い、選手はひどく消耗していた。相手以上に運動量が低下し、”決勝点”を奪うどころか守勢が続く。

だが、関塚監督は「1-2で引っ張りながら、疲労の部分のカードをどう切るかを考えた」。頭の片隅には、2年前の延長戦がよぎったか。一つ目の交代枠行使は同30分だった。

耐える自信もあった。後半残り15分の失点数はJ1最少タイ。今季のチームの成熟を示すトピックでもある。ただ、鄭大世でさえ「足が止まった。入れられるのは時間の問題だったかもしれない」と落胆するほど、選手は疲弊していた。

対照的に名古屋ベンチは、ボランチ2枚を同時交代させる大胆采配(さいはい)。90分決着へのメッセージは、相手の方が強かった。「あと1点が取れず、負けたことだけが事実。それしか頭の整理がつかない」と中村。小雨交じりのピッチに流れ落ちた3年越しの悲願。消化不良のまま、2度目のアジア挑戦も”4冠制覇”の野望も終わってしまった。

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