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YSCCとSC相模原がJ3参入、理事会が承認

スポーツ | 神奈川新聞 | 2013年11月20日(水) 00:11

三上中区長と祝福のケーキを手に取るYSCC・吉野理事長(中央)。右は主将のDF服部=横浜市中区のYSCCクラブハウス
三上中区長と祝福のケーキを手に取るYSCC・吉野理事長(中央)。右は主将のDF服部=横浜市中区のYSCCクラブハウス

Jリーグは19日、東京都内で理事会を開いて来季の入会チームを審査し、12チームで発足するJ3に日本フットボールリーグ(JFL)のYSCC、SC相模原の入会を承認した。これで神奈川のJクラブは6クラブになる。このほか、承認されたのはJFLのブラウブリッツ秋田、福島ユナイテッド、町田ゼルビア(東京)、ツエーゲン金沢(石川)、長野パルセイロ、藤枝MYFC(静岡)、FC琉球(沖縄)。

◇YSCC「子どもたちに夢を」

「うれしい。クラブに関わる全ての人に恩返ししたい」。理事会での満場一致のJ3入会承認に、YSCCの吉野次郎理事長(48)は白い歯をこぼした。

創設28年目。地元の中学生らを集めて始まった地域クラブの理念は今も不変だ。「地域の子どもたちに夢を与えること」と吉野理事長。活動の場をプロリーグに移すことになるが、「これまで以上に、希望を与えられる舞台」と言う。

ただ環境は大きく変化する。プロ契約選手3人以上という条件に従い、クラブは一部選手の契約を現行のアマチュアからプロに切り替えていく。

仕事の合間を縫って平日夜に練習に励む選手にとっては、好影響を生みそうだ。桐蔭学園高出身で主将のDF服部大樹(26)は「コンディションの維持が大変だったが、サッカーに集中できれば試合に臨みやすい」と期待を込める。

今後の補強については「うちは現存の体制のまま」と吉野理事長。「いきなり優勝は難しいが、いつかJ2、J1とステップアップしたい。また新しい挑戦が始まる」と語った。

◇SC相模原「頂点立つクラブに」

「ほっとしました。お世話になります」。午後4時50分。J3入会承認の吉報を受け取ったSC相模原の小西展臣常務(53)は、電話越しにそう頭を下げた。

小西常務は続けて、日本サッカー協会の研修参加のために立ち会えなかった望月重良代表(40)のコメントを発表。「目標はここで終わりではありません。いずれはJリーグのトップに立てるようなクラブになる」との談話を読み上げた。

関係者も望月代表の大きな夢を共有している。創設から携わってきた木村哲昌監督(41)も「戦いはこれからだ」と気を引き締め、主将のMF佐野裕哉(31)も「戦いを勝ち抜いていくだけだ」とシンプルな言葉に思いを込めた。

2008年に産声を上げて間もないクラブ。悲願だったJリーグ入りを遂げても喜びに浸ったのはほんの一瞬だった。そんなクラブの総意を、望月代表の締めの言葉が代弁していた。SC相模原は「今、スタート地点に立った」。

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