世界を熱狂させるサッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会の開幕まで8カ月を切った。いち早くアジア予選を突破し、5大会連続5度目の出場を決めた日本は過去最高のベスト16を上回る成績を目指す。ザッケローニ監督就任から3年。10月の国際親善試合で連敗するなど不安も頭をもたげる中、「王国」の舞台を踏む選手の絞り込みは最終段階を迎える。
◆川崎、大久保にも注目
県内Jクラブからの選出も見どころだ。現時点で斎藤(横浜M)が23人の枠に最も近い。
7月の東アジア杯でデビューを飾り、10月の東欧遠征にも招集。その2試合で出番は訪れなかったが、ザッケローニ監督は「継続して見てきている選手で、理解を深めたいと思っている」と高く評価。指揮官は流れを変える切り札としての働きを期待している。
アジア最終予選、6月のコンフェデレーションズカップまで代表の常連だった栗原(横浜M)と中村(川崎)の2人も何とか食い込みたい。
栗原は東アジア杯以降、代表のユニホームに袖を通していないが、クラブ新記録の5試合連続無失点を達成するなどリーグ戦で高いパフォーマンスを披露。安定しない代表のDFラインを修正する力は十分にある。
トップ下を任されるようになった中村は、7月以降のリーグ戦16試合で7得点。33歳もチャンスをうかがっている。
最注目は、リーグ戦22得点で得点王争いを独走している大久保(川崎)。2012年2月のアイスランド戦以降招集はないが、10年W杯アフリカ大会では全4試合に先発、16強入りに貢献した。新天地で輝きを取り戻したストライカーの待望論は高まっている。
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