
「プロとしてチャンスがある限り、チャレンジしないといけない」。10日のミーティング。横浜Mの樋口監督は選手たちに強く訴えた。
もちろん、4点差をひっくり返すことは容易ではない。柏には2009年以来、公式戦で4分け6敗。しかも16日の天皇杯を挟んで19日には広島との天王山が控えるハードな日程だ。主力の温存も考えられたが、指揮官はマルキーニョス、中村ら変わらぬメンバーを送り出すという。
早い時間帯での得点が何としても必要だ。柏はアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準決勝2試合で計8失点。6日の川崎戦でも3点を失うなど、守備に付け入る隙は十分にあり、樋口監督は「リスクを冒す勇気を共有して点を取る。うちにできないことはない」と言い切る。
8日には全選手、スタッフらが顔をそろえ、クラブハウスでバーベキューを実施。もう一度、リーグ戦はもちろんナビスコ杯に向けての思いを確認したという。
「監督は本気であきらめていない。自分たちも頭で考えるより、やるしかない」と中町。奇跡ともいえる逆転劇を起こせるか。
【】