J1横浜Mが踏ん張りどころを迎えている。開幕6連勝の勢いが消え、ここ4試合で2分け2敗と元気がない。11日の第11節名古屋戦(豊田スタジアム・午後3時開始)はDF栗原、MF中町が出場停止。「自分が出ることで、また勝ち始めるようにしたい」。故障から復帰濃厚のFW斎藤をはじめ、各選手は再びチームを上昇気流に乗せようと気合を入れる。
下降線をたどりつつある流れをどう断ち切るのか。4月20日の新潟戦で腹部を痛め、ベンチからも外れていた斎藤はスーパーサブとして出番を待つことになりそうだ。
次戦は、ともにリーグ戦全10試合フル出場を続けていた日本代表の栗原と中町という屋台骨を欠く。それだけに「(最近は)ペナルティーエリアに入る回数が少ない。自分のプレーで勢いを与えたい」と、試合展開をがらりと変えられる自らの武器であるドリブル突破を鍵とみる。
9日の紅白戦は、前節の柏戦と同じ4-4-2の布陣を試した。最終ラインにDFファビオ、ボランチにはMF小椋を起用。リーグ戦初先発となるファビオは「激しい空中戦になると思うけど、やれる自信はある」と話す。セットプレーの練習では打点の高いヘディングでネットを揺らす場面もあり、樋口監督は「高さなら(栗原)勇蔵以上」と期待する。
初黒星となった新潟戦以来のリーグ戦先発が濃厚な小椋も燃える。「自分が運動量を多くして、中盤で時間をつくり、間延びさせないようにしたい」。公式戦5試合勝ちがない名古屋から勝利を奪い、少し疲れ気味のベテランぞろいのチームに、新たな風を送り込む。
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